CHAGE&ASKAのASKAが週刊文春で『覚せい剤吸引疑惑で使用していたのは”アンナカ”だった』という記事がを読んだ。
 ”アンナカ”ってなんだ?「安息香酸ナトリウムカフェイン」という薬品のことのようだ。文春の記事に寄ると『眠気、倦怠感、血管拡張性及び脳圧こう進性頭痛の症状を持っている人に処方される中枢興奮・鎮痛剤』とのこと。
 「血管拡張性及び脳圧こう進性頭痛」ってなんだ?
 いろいろ調べると偏頭痛の原因として血管が何らかの要因で拡張するときに神経が引っ張られて起こる説があるということのようだ。
 それと「脳圧こう進性」を調べてみた。は「何らかの脳の疾患、あるいは血腫、腫瘍などで「脳」の容積が増えたとき、頭蓋骨という閉鎖空間では圧の逃げ場がないので、中の圧力が高まることになる。この状態を頭蓋内圧亢進あるいは脳圧亢進と呼ぶ。」
 難しい単語だが、要するに『偏頭痛』ってこととざっくり解釈。
 眠気や倦怠感、頭痛持ちの人が処方される薬っていくことか。
 それって悪いことなのか?というと・・・「劇薬指定医薬品」らしい。
 ではその「劇薬指定医薬品」とは以下厚生労働省のホームページから・・・

■直接の容器又は被包に「劇」の文字の表示義務(法第44条第2項)
■開封販売等の制限(法第45条)
■譲渡の制限(法第46条)~ 譲受人から、品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲渡人の氏名、住所、職業が記載された 文書の交付を受けることとなっている(文書は、譲渡日から2年保存)。
■14歳未満の者等への交付の制限(法第47条) ・他の物と区別して貯蔵し、陳列する義務(法第48条)

 つまり普通の大人なら買えるってことでしょう。
 確かに違法性はない。だからASKAも堂々と告白したのだろう。
 これって買えるのかなと思って調べてみると「7.2円/g」と書いてあるのを見つけた。
 用法、用量については「通常成人1回0.1~0.6gを1日2~3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。」とある。
 結構安いじゃん。
 で、さらに調べて行くとyahoo知恵袋に「安息香酸ナトリウムカフェインはどこで手に入りますか?」というのを発見。
 それを読むと「理論上は薬局で買えるが見たことがない・・・」というような返答がある。
 2ちゃんねるとか見ても「アンナカ」についてはいくつかの記述を見つけることができる。
 どうもいろいろな薬と併用するとHをするときに役立つみたいで、文春に寄れば、覚せい剤併用されることが多いようだ。
  
 でもここまでして薬を使いたい理由って何だろう。
 ASKAさんほどの人がこうした薬に手を出してキャリアに傷をつける。
 「覚せい剤じゃなくてアンナカでした」って言えば言うほど普通の感覚の人から「この人ちょっとおかしい」と思われるのに。
 ある意味芸能というのは虚像を売る仕事だ。
 虚像売っている人がリアリティのある言い訳をしちゃダメだなあ。ただのヒトになっちゃう。
 駅で電車を待っていたら前を通り過ぎて行くおじさんの腰のあたりに面白いものを見つけた。
 携帯電話ホルダーである。
 ベルトにつける革製の携帯ホルダー。しかも幅厚めのガラケー用。
 そういえば最近このタイプの携帯ホルダー見なくなった。
 ベルトに通して腰に巻くタイプのホルダーは、もしかすると西部劇でガンマンが拳銃を抜くガンホルダーに憧れる少年時代を送ったからだろうか。
 必ず子供のおもちゃには○○ベルトがあった。それは西部劇のガンマンベルトのこともあったし、ウルトラマンの地球防衛軍のベルトもあった。僕もねだって買ってもらっていたっけ。
 男の子は手ぶらになれるこういう入れ物、ポケットが好きだ。
 子供の頃ズボンの価値はポケットの数で決まっていた。
 ポケットがたくさん付いているベストにサバイバルグッズを意味も無く入れて持ち歩いているおじさんも知っている。
 外国製のワイシャツには胸ポケットが無い。
 でも日本では胸ポケットを付けないと売れないのだそうだ。
 確かに僕が持っている外国メーカー製のシャツには胸ポケットがない。
 ときどきに無意識に何かを胸に入れようとしてポケットが付いていないことに気づき、「あれっ?」となることもある。
 よく、職人さんが自分が道具がたくさん収納できるベルトをしていて、なぜか「かっこいいなあ」と思うこともある。
 でも、ポケットがたくさんあるとモノを入れ過ぎてパンパンになってみっともない自分に気づくこともある。ポケットの魅力は微妙だ。
 なぜ僕たちはポケット好きなのか。その理由を考えるとドラえもんに思い至った。
 ドラえもんの四次元ポケット。
 何でも夢を叶えてくれる未来の道具が出てくるあの四次元ポケットこそが我々日本人のポケット好きの根底にあるのではないだろうか?
 ドラえもんの連載が始まったのが1969年。今の日本国民でドラえもんのことを全く知らないのはその当時大人だった人だろうが、当時二十歳の人は今64歳。ということは今、還暦前の人でドラえもんに思い入れの無い人はほとんどないだろう。
 そう思うとドラえもんが日本人の人格形成に大きい影響を与えたことは想像に難くない。
 次々にポケットから魅力的なものを取り出すその光景が潜在的にあるので、先に出た携帯ホルダーや、ガンベルト、ポケットがいっぱい付いたベストなどなどに一杯モノを詰めたくるのかな、と思ってみる。
 でもベルトにつける携帯ホルダーはダサいな、ちょっと。
 
 
 
 先日、関西に出張の機会があり新幹線に乗ったときのことだ。
 僕は3人席の通路側だったのだが、窓際にちょっと気になるおじさんが座っていた。
 年の頃は50歳前後だろうか。
 どかっと座席にすわり缶ビールをもう飲んでいる。僕は新幹線に品川から乗ったのだが、彼はその前の東京駅から乗り、すでに飲み始めていた訳だ。
 おつまみは焼売。おなじみ崎陽軒の焼売を箸でつまんでいる。
 髪型はオールバック。手首にはゴールドのブレスレット。派手めな絵柄のシャツ。第3ボタンくらいまではずした胸元からは首にかけたアクセサリーもちらりと覗く。
 顔は良く言えば松方弘樹風のそのおじさんは1人座席に座っているのに妙に人の目を惹く。
 なんかアクションのひとつひとつ大きく、動きがまるで舞台俳優のようだ。
 一体のこの人はどんな用事で新幹線に乗っているのだろうか。
 「景気のいい中小企業の社長が愛人連れて関西旅行」がピッタリ来る感じがするが愛人らしき女性は乗っていない。
 なんでこのおじさん一人なんだろう。
 商談で出張か?それにしてはラフな服装。明らかに休日モードである。
 こんな休日の昼間に新幹線にひとりで乗っているテキ屋の大将みたいなこのおじさんはどうにも風景としてはまらない。
 そんなことを考えているとおじさんが車内販売の女の子を呼び止める。
 指に千円札を挟んだその手を挙げて女の子を呼び止める動きも本当に芝居がかっている。
 「酎ハイかハイボールある?」
 「ハイ、どちらもございます。」
 「じゃあハイボールくれ。それと氷」
 カッコいいぜ!
 おじさんは缶のハイボールをプラコップに入った氷のなかにドボドボと注いで飲み始めた。
 車内販売で打っている氷はこうやって使うのか、と感心して眺めているとそのおじさんは窓際の席にすわれた人の特権である窓の下のコンセントで充電している携帯電話を手に持ちゲームを始めた。
 そのビジュアルでLINE POPかよ!
 通勤電車の中でOLや女子高生そうしているように、そのコワモテおじさんはハイボールを飲みながら携帯ゲームを始めた。
 これまた人の目を意識したかのように「チッ!」とか「ああ」とか声を小さく上げる。
 なんかコントを見ているようで、僕もそのおじさんから目を離すことが出来ない。
 一通りゲームで一息つくと、今度はお弁当を取り出した。六角形の派手な和柄の弁当箱の海鮮弁当である。おそらく駅のホームの売店ではなく、東京駅内にある専門店街で買ったであろう豪華弁当のようだ。うやうやしくフタをあげると美しい色をしたマグロをはじめ数々の高級海鮮が山盛りに詰まっている。
 この弁当は1000円以上するな、いやもしかすると2000円位するかも、なんてことを考えていると、そのおじさん「あっ」と声を上げた。
 その声の上げ方はこれまでのアクションとは異なり芝居がかっていない。
 観察しているとどうも箸が入っていないようだ。袋の中をごそごそと探しているが箸は入っていない。さっき焼売を食べていたときに使っていた箸はすでにゴミ箱行き。
 お弁当は複雑に結ばれた紐をはずしてすでにフタが空いている。今更しまい直すのも相当難しそうだ。お、これはピンチ!。
 そうするとこのコワモテおじさん、座席の前のネットの袋のなかに入れていたパックのジュースについているストローを取り出した。ストロー??箸にするにも2本無いぞ、と目を離せない。
 パックのジュースに付属しているストローはスルスルと伸びるようになっている。おじさんはそのストローを引っこ抜き、2本のストローに分解した。なるほど、それなら2本になった箸の代わりになるな。おじさんそのストローを箸代わりに短く持ち弁当を食べ始めるが2本に分解した太い方のストローがどうも柔らかく上手く食べることが出来ない。
 どうするか見ているとストローを一本にして弁当を箸として使うのではなく、スコップで穴を掘るように海鮮とごはんを口の中に書き込み始めた。
 ものすごいスピードだ。
 きっとそれまで人の目を気にしながらオーバーなアクションで自意識過剰にしていたので恥ずかしいのかも知れない。少し窓の方を向きながら、こちらにあまり見せないようにして弁当をかき込むこと。
 僕は今までそのおじさんから目を離せずにいたが、この光景は見てはいけないような気がしてちらりと横目で見ながら自分が読んでいる本に目を落とした。
 人間、困った状況に陥っても何とかなるもんだ。
 日本は平和である。