ホテルのレストランでの偽装が話題になっている。
 僕はこのニュースを見ながら寿司の「代用魚」のことを思い出した。
 寿司というのはネタが高い。生の魚だから港から遠くへ運んで行けばいくほど鮮度は落ちるし、そもそもマグロなんて高いし。だから代用魚という発想になるのは無理もないとも思う。
 マグロの代用魚としてアロツナス、ガストロという魚。タイの代わりにナイルテラピア、アメリカナマズ(!)。ブリの代わりにシルバーワレフ、オキメダイ・・・。
 採りやすい魚を使って安く寿司を出す。
 有名な寿司ネタの代わりにシャリの上に乗っかている代用魚たち。
 いくらなんでもこんなに安い寿司ってあるだろうかとどこかで思っていたからこの「代用魚」には妙に納得してしまった。場合によってはこれはグローバル時代の新しい寿司!なのでは?とも思ってしまう。
 一人前が2~3万円する寿司もある。その一方で激安寿司もある。
 僕も話題の「○っ○寿司」に行ってみたが味はそれなりで楽しめた。休日の家族連れが行列するくらいの大繁盛。でも食べ盛りの子どもがいるような家族が寿司を食べに行くなんてことはこういう店でなければ無理だ。
 近所から出前が取れる町の寿司屋だって一人前数千円はする訳で、こうしたお店は寿司好き日本人としてはありがたい。
 だからそのメニューに多少代用魚が使われても仕方ないかな、と思ってしまう。
 料理にはどこか「イメージを食べている」ようなところがあるから。

 だからあまりメニューにリアリティを求めて食の楽しみが減ってしまうようにも思う。
 今回の表示偽装の中でネット上で話題になっていたのだが、
 「おふくろの味」→「中年男性が調理」
 というのがあり、『これは許してやれよ!』とツッコまれていた。
 「朝採り野菜」→「前日の朝に収穫」
 というのもあった。これって日が昇ってから収穫するより日の出前に収穫する方が美味しいのがその理由であって、前日の朝に収穫したってそんなに変わらないのではないか?と思ってしまう。
 確かに嘘はいけないことかも知れないが、
 「フレッシュジュース」→「冷凍ジュース」
 だって、フレッシュさを保つために冷凍したんでしょうが。
 それをあまり責め立ててもなあと思う。食のファンタジーがなくなるとつまらないよ。
  先週アメリカのアニメイベントのプロデューサーと食事をする機会があった。
 プロデューサーではあるが、日本のアニメやアニソン大好きなオタクのアメリカ人。
 年齢はポストガンダム世代で「カウボーイビバップ」に高校時代夢中になり(アメリカではカウボーイビバップがすごく有名なアニメなのだそうだ)、日本のみならず、アメリカのアニメを見まくる青春時代を送ったのだそうだ。
 日本のアニメが海外で受けている話は良く聞くニュースだが、実際にその話を海外の人たちから聞くと何やら不思議な気分になる。
 かつてアメリカに住んでいたときに、アメリカ人と共通の音楽の話題、例えばビートルズを始めとするロックの話、好きなアーティストの話で盛り上がり、「音楽は万国共通のことば」だなと実感したが、まさかその「万国共通のことば」に日本のアニメがなるとは、大変に感慨深い。
 しかし、そのアニメに僕があまり詳しく無いと来ている。なので、「あなたの一番好きなアニメは何ですか?」と質問をされたときに、仕事で関わった「攻殻機動隊(Ghost In The Shell)」と答えるのが精一杯、そうすると「コミックのほうは読んだか?」とツッコんで来る。わ、どうしよう、一応読んだけどあまり憶えてないし、と慌てながら「読んだ」と答えると
さらにかなりマニアックなキャラクター「フチコマ(もしくはタチコマ。わかるヒトにしかわからないでしょうが)」に話が及び、知ってはいるが「あのシーンでタチコマが・・」始まると何のことやら。
 まあ、そんな時間を過ごした訳だが、きっとアニメが詳しいヒトならもっと盛り上がるのだろうなあ。
 僕はといえば少年時代はもちろんアニメに夢中になった方だ。それは周りもそうだろう。マジンガーZからゲッターロボ、ガッチャマン、実写ものでは仮面ライダーなどなど。
 でも僕が高校から大学時代をすごした80年代は、アニメにとってはあまりいい時代ではなかったようで、ガンダムが大ヒットをしたものの、世の中を動かすほどの作品はほかには無かったようにも見える。しかしガンダム以降の日本のアニメは独自の発達を遂げた。
 もちろん過去にもイタリアに旅行したときにゴレンジャーの人気に驚いたこともあるし、中国では日本のアニメが日本のアニメと認識されずに見られている実態を実感したこともある。
 海外における「日本ブーム」はブーム以上に定着してきたようにも思える。その客人たちと食したのは中華料理だったのだが、今の時代アメリカ人の方が箸の使い方が上手かったりする。
 そもそも日本料理は天ぷら、寿司からラーメンまで海外で見聞きすることができる料理だ。中華料理も韓国料理も世界中で食べられることを思うと、その文化的バックグラウンドは世界で肩を並べられる土壌があるのだと思う。
 
 そんなことをつらつらと考えるが肝心のアニメを見ていないのはちょっと仕事柄不味いかも知れない。今日は帰りにTSUTAYAでアニメ借りて見るかな。まずはカウボーイビバップか。
 教育再生実行会議の提言が波紋を呼んでいる。
 「国公立入試の2次の学力試験廃止、人物評価重視に」といった内容についてだ。
 大学の試験が面接重視?僕の友人で大学で教授をやっているような人たちも、「面接をどういう方法で客観的に評価するのか?」「そもそも大学とは学問の場では無いのか?」などとFBなどで書いていたし、勝谷誠彦さんも有料ブログの中でそのことについて批判を展開していた。「人物評価など面接ごときでできるものではない。そもそも評価する側の人物が、どの程度立派だというのか。」と書いている。僕も同感だ。
 教育再生実行会議の座長が早稲田大学の鎌田薫総長なのだが、なぜに国公立大学の未来を考える会議の座長が私立大学の総長なのだろうか?疑問に思いちょっと教育再生実行会議についてググってみた。
 趣旨は「21世紀の日本にふさわしい教育体制を構築し、教育の再生を実行に移していくため、内閣の最重要課題の一つとして教育改革を推進する必要がある。このため、「教育再生実行会議」(以下「会議」という。)を開催する。」なのだそうだ。あ、別に国公立大学のことだけじゃないのか。
 メンバーを見てみる。
 まず目に入ったのが大竹美喜(アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)創業者・最高顧問)。この人は誰だろう?さらに調べてみる。現在74歳。日本の外資系生命保険、がん保険の草分けらしい。著書も何冊かある。他にも佃 和夫(三菱重工業株式会社相談役)といった一般企業のトップ経験者がいる。それから現職もしく前県知事が3人。大学教授が3人。教育関係者が3人。有名人では作家の曾野綾子、スポーツコメンテーターの武田美保。わからないのが佐々木喜一(成基コミュニティグループ代表)。成基コミュニティグループってなんだ?と思って調べると近畿地方で展開してる大手進学塾のようだ。
 僕自身ほとんど知らない人たちなのだが、ニュースサイトの解説では「「新しい歴史教科書をつくる会」の会長を務めた八木秀次高崎経済大教授や、作家の曽野綾子さんら、安倍首相に近い保守系の有識者の姿も目立ちます。」という記述もあった。
 
 首相官邸のHPの教育再生実行会議のページを開き、先日の会議の議事次第と配布資料を読んでみてあることに気づいた。どこにも面接などの人物評価を重視する提案は見当たらない。では一体どんな議論が繰り広げられたのかはまとめられていない。
 先日の報道は全て下村文部科学相インタビューが発信源だ。
 これって要するに下村文部科学相の考え方ではないのか?
 この教育再生実行会議は今年に入ってから月に1回開催されているが9月と10月については議事録が公開されていない。だから下村文部科学相の発言からしか現在、その内容がわからないのだ。
 資料を読む限り、どちらかといえば人物評価重視というよりはもっとちゃんと学力を上げよう、みたいな志向が感じられるのだが、なぜ結論がこうなったのか。
 議事録の公開を待ちたいと思う。
 それと同時にこの問題で盛り上がった世論にも一定の見識を感じてそれなりに頼もしく思ったことも付け加えておく。