結婚記念日だったので、結婚パーティーを当時行ったレストランに夫婦で食事に行った。
 その場所で結婚式をした大きい理由は食事が美味しかったことがある。
 それから12年。干支が一回りした今年、久しぶりに伺ったそのレストランにはまだ当時のことを知るスタッフがいて僕たちを歓迎してくれる。
 とても嬉しい時間だった。
 食事もおいしく頂き、記念写真を撮ってもらい、すぐプリントしてプレゼントして頂いた。
 お祝いのプレートも出してくれた。
 素敵な記念日になった。
 僕も中年という年代に入り最近よく思うことは、結局最後は人間関係だなということ。
 どんなに美味しいレストランであろうとも、その場所で対応してくれるスタッフのサービスが悪ければもう一度行きたいとは思わなくなるのは当たり前だが、こうして12年経っても変わらず憶えていてもらって、当時と変わらないサービスをしてくれる。
 それは並大抵のことでは無いと思う。
 こういうことジワっと効いてくる。
 僕もいつでも、いつまでも丁寧に振る舞って、ジワッとくる人間になりたいと改めて思った夜だった。
 ネットコンテンツプロデュース講座というのをやらせてもらっている。
 生徒さんは10人くらいだが、皆さんエンターテインメントのプロフェッショナルの方々でちょっと緊張するメンバーだ。毎回質問も数多く出るし、積極的な姿勢は本当に素晴らしい。
 この「ネットコンテンツ」というテーマ、日々変化している題材のため、この講座の準備がそのまま僕のアタマの整理になり、調べ物が新しい知識の吸収に繋がっている。
 そうした作業の中で気がついたことがある。
 僕が書いているこの文章もそうだが、ネットコンテンツの中でもテキストコンテンツ、小説などを含む文章コンテンツについてだ。
 なぜかパソコンやスマホでは長い文章を読む気にならないことは無いだろうか?
 時々仕事柄PDFファイルなどで本の校正などのために文章を送ってもらうことがあるが、どうしても一度プリントアウトしないと読めない。
 そんな話をある作家の方と話したところ、その方も「一度に読む気になるのは2000字くらいまででは?」と言っていた。僕はまだKindleなどの電子書籍リーダーを持っていないので、こうしたデバイスを使うとどんな気分になるのかわからないけれど、少なくともパソコンのモニターで小説を一冊読む気はしない。
 アイドルたちが書くブログは頻繁に改行される。また文章のワンフレーズが短い。
 
 なんでだろう?
 
 なんて考えてみても結論が出ない・・・。

 とこんな感じだ。
 これについては以前より疑問を持っていた。なぜ彼女達は皆同じような文章の書き方をするのか。
 それと平仮名が多く、あまり漢字を使わない。
 今のようにワープロが勝手に変換してくれるような時代に、わざわざ平仮名を使って書く。
 このことについてはあるアイドルの子に直接聞く機会があった。
 彼女の答えは意外なものだった。「ファンの人たちが読みやすいように」というのがその理由だ。
 漢字をたくさん使ったり、行を詰めて書くとファンの人たちがブログを最後まで読んでくれないのだそうだ。

 クリスアンダーソンによれば、今後映像や音楽など「ビット」(データ化できるもの)は限りないく無料に近づくという。そして実際にそうなっているように見える。
 でも文章については別のような気がしている。音楽や映像はネット上で簡単にコピーされ、シェアされて行くが、文章も同様のはずだ。でも実際には数分で気軽に見たり聞いたりできる音楽や映像と違って、文章は読むのにある程度の時間を必要とする。
 そんなところに同じコンテンツでも向き合う態度に違いがあり、結果としてテキストコンテンツを音楽や文章とは違うものにしている様だ。
 まだはっきりとした答えには辿り着いていない。
 
 消費税アップ前に買い物をしようとする人たちでデパートは賑わっているみたいだ。
 消費が8%になることは結構大きい。仕事においては支出は純増だしね。
 でも個人のレベルになると買っておこうと思うものが今ひとつ無い。
 むしろこの波に乗って買い物すると結局あとで後悔するような気さえする。
 これまでいろんな区切りで無駄な買い物をして来た。
 僕はそもそも新しい物好きなところがあり、パソコン用のソフトなどの衝動買いで結局全く使わなかったものとか結構ある。
 ホームページビルダーなんてホームページ作成ソフトがある。たぶんインストールしたパソコンは2代前、開いて何かしたのは2度くらいという有様。もったいない。
 よく無駄な楽器とかも買ってしまう。
 番組をやっているパーソナリティにほだされて買ってしまったフェンダージャパンのテレキャスター。今はウチの倉庫に眠ってる。
 そもそもその前に30万円もするシンセサイザーを買ったのは今から20年近く前。
 当時の僕の収入からしたら結構な値段の買い物だと思うが、そのシンセも弾いたのは数ヶ月。
 打ち込みを1曲やって終了してしまった。
 そのあといろいろテクノノロジーは進化して、シンセに直接打ち込むような時代は終わった。
 あ、そうそう。打ち込みのためのシーケンスソフト、CUBASEっていうのも買ったなあ、アメリカで。それからコントロール用のマスターキーボード。そして音源(機材の一種ね)この組み合わせ、いじったがあまりよく理解できず、このときは1曲も作らずに放置してある。もったいない。
 で、いつも結局、曲を作ったりするときは鉛筆の手書きで譜面を書く。
 さらにはパソコンで譜面を作成するソフトも買っていた。。これも1年くらい放置していたが、ちょっと反省して最近簡単譜面を書くのにだけ使っている。
 英会話の教材とか中国語の教材やフランスの教材もごろごろ部屋に転がっている。
 僕は何でこんなに無駄な買い物ばかりしているんだろう。
 そんなことを考えてちょっとアタマのいいフリをして、今回は何も買わずに迎えた3月30日だったのだ。あと一日だけ消費税5%の日が残っている。
 そんな今日買ったのは1万円する脂肪燃焼サプリ。
 これはたぶん持っていればある程度は消費するに違いない。
 ただ、僕は今自分の中にふつふつと湧きかけている気持ちに大しては知らないフリをしている。
 新しいMacが欲しい。
 いや、要らないだろう。もうすでに持っているんだから。
 「いや、映像編集をするために会社で使うものが必要じゃない?」
 悪魔の声が僕に囁く。
 あしたは月曜日。
 会社の近くにはビックカメラ。中にappleショップが入っている。
 さあ、果たして僕は買い物を我慢できるのでしょうか?