夏の暑いある日に、滋賀・米原市の青岸寺を
訪ねてみた。今も中山道、北陸道の交通の拠点である米原市。
寺はJR米原駅東の山すそに広がる。
寺の門をくぐると、大きなサルスベリの木が目に入り
盛夏を彩っているように思える。
サルスベリは漢字で百日紅と表現する。
樹の幹がなめらかなので、猿も滑るところからこの名前が
つけられたそうである。もっとも、猿がサルスベリと戯れている
姿は見たこともないが。
青岸寺は今から600年前の南北朝の時代に
バサラ大名の佐々木道誉が創建した曹洞宗のお寺。
バサラという言葉は久し振りに聞く。
身分、秩序を無視して実力主義を誇示する
南北朝時代の言葉だそうである。のちの下克上の
先駆けといわれる。
庭園は回遊式枯山水で、戦前に国の名勝に指定されている。
白砂の代わりに、杉苔が石の周りに埋め込まれている。
見ごろはやはり、梅雨の頃といわれるが
夏は夏なりの庭の風景が楽しまれる。
内部に瀟洒なカフェもあり、モダンな一面を持つ
寺院である。







