怨霊の文化 | 世情いろいろ

世情いろいろ

日々、思いついた事、感じた事を写真をまじえながら
記録していきます。そして季節性を取り入れながら。ジャンルは
多岐、多彩にと思っています。

イメージ 1

  早春の梅で知られる京都・北野天満宮


 当時の政権の高官だった菅原道真が、時の政争に巻き込まれ

九州の大宰府に流され左遷された。この祟りを防ぐため

 つまり、道真の怨霊を鎮めるために北野天満宮が造営された事は有名な話。

平安時代の頃の出来事。


ところが、奈良の法隆寺も聖徳太子の一族の鎮魂のための

 寺院であるということが、梅原猛さんの著書「隠された十字架-法隆寺論」で

推論されている。かつてよく読まれた本であるが。

イメージ 2

         桜の頃の嵐山界隈の天龍寺

さらにはもう一つある。


 最近出た「京都ぎらい」井上章一著 朝日新書 の中で

嵐山の天龍寺も、怨霊を鎮める寺ということが書かれている。

 室町幕府を開いた足利尊氏が、南北朝の内戦で活躍。

南朝側の後醍醐天皇が三年後になくなる。こういう経緯の中で

 北朝側の拠点だった天龍寺を鎮魂の寺にしたと推論してる。

詳しい事は歴史的に煩雑なので記載しないが。

イメージ 3


 法隆寺、北野天満宮、天龍寺と三つの

ビッグな寺社が怨霊にまつわるということは改めて

 感慨を新たにする。

ここに来て、京都の夏を彩る祇園祭も

 疫病を鎮めるために始まった事が思い出される。

「鎮魂の文化」が今も続行されている。


 もっとも、靖国神社の鎮魂は各種国際問題に発展しているが

その手法の手違いがすれ違いを生んでいる。

 鎮魂は強者、弱者の相関関係にある。

飛躍するが、イスラム国(IS)のテロもある種の「鎮魂」の手立てが必要ではないか。

 安倍さんの国際舞台は華やかで立派だが、清水の舞台から飛び降りるような

物騒な手法は御免こうむりたいものだ。