
本格的な夏を前に咲く半夏生(はんげしょう)の花。
主に葉などが白くなるという珍しい植物。と思うのは本人だけかもしれないが。
先日、閑静なたたずまいの京都東山の岡崎付近を
歩いていると、白河院という遺跡後を目にした。
この花はここで撮った。

現在の白河院の跡。時代はさかのぼる。
白河院は平安時代末の白河天皇の御所になり
ここには、壮大な寺院群が軒を連ねていた歴史的なエリアとされている。
この地に、「六勝寺」というネーミングの6つの寺が白河天皇によって建立された。
法勝寺をはじめ尊勝寺、最勝寺、円勝寺、成勝寺、延勝寺と
いずれも勝という字がつけられている。なにに勝つのかという興味は湧くが。
中でも、八角の形をした九重塔がつくられ、その威容を誇示したそうである。
高さは約80メートル。今の東寺の五重塔(木造建築で日本で最長)が約55メートルだから
驚きの感が禁じ得ない。
しかし、寺は当時の大地震で倒壊、九重塔も落雷で焼失。
その後、復興の動きはあったが、今は幻の出来事になった。
京都動物園や平安神宮などの有名スポットが付近にある。

大正時代に入り、この地に庭園と数寄屋つくりの家屋が
造られ、現存している。作庭は名高い七代目小川治兵衛。
東山を借景した名園。京都にはこの人による庭が多い。
家屋の設計は京都帝国時代の武内五一教授。今の京大の時計台も
この人の設計。京都のむかしを建造した人たちが今にしのばれる。


天皇が退位し、実権を握ったのは院政という。
白河天皇が初めて、この政治システムに関わった。
ひょっとすると、衆参両院の院の語源もここからではと。
現在は別に建物が作られ、これらの施設は私学関係の宿泊施設になっている。
一般も利用ができる。庭園だけは参観は無料。
長くなったが、「白河夜船」に乗った記事で、その気分もしないでもない。(笑い)