
人間は煩悩のかたまりだ。
と、よく言われるが煩悩とは何か。
辞典を見ると、衆生(人間)の心身を煩わし、悩ませる一切の妄念とある。
最近、有名な作家の五木寛之さんの書物である
「下山の思想」(幻冬舎新書)を読んでいて
おもしろくて、興味ある記述があった。ちょっと要約してみると。
煩悩とは仏教で言う言葉。平安末期までは煩悩を捨て去るため
聖者などは、難行苦行を繰り返したと言われる。
鎌倉時代に入って、念仏を唱える法然や親鸞が登場する。
これらの人は煩悩を捨てるのでなく、煩悩を抱えたまま
成仏するという考えに立つ。浄土系の教えだ。
そして、煩悩とは「身のわずらい、心のさわり」という。
要するに心身の病の事を指す。
ここで思い出されるのは、病は気からという文字通りの言葉。
激動の時代にあって、「身と心」をととのえ、安定を保つことが大事と五木さんはいう。
この本に、もう一つのくだりがある。
長寿率の高い人は。
一番目が宗教家、次が医者、三番目が教師とある。
いずれも、人をみちびき、救う大事な職業。
嘘か、まことか。ある統計をもとに参考にされたらしい。
なんとなく、ユーモラスにも思えるるが、微妙な気持ちにもさせられる。
