
三毒煩悩という言葉がある。
仏教の世界の用語だが、その中身は理解できても
その解決への領域に入るのは至難のワザ。
京都・嵯峨野の北にある「直指庵」(じきしあん)。
江戸時代の創建で初めは禅宗の寺だったが
幕末に浄土宗に変わったそうである。
観光化されない地味な寺だがこじんまりとした
佇まいがなんとも。今頃は緑が豊かで周囲の竹林がきれいだ。
この庭に掲げられていた文言が心にとまる。

三毒煩悩の事が書かれている。
ちょっと読みずらいので文字化してみる。
三毒とは。
愚痴の心(黒雲のような)
腹立ちの心(燃えさかる火の河のような)
欲の心(波浪うずまく河のような)
ここに書かれているの三つだが、付随する煩悩は
多岐にわたり、「百八煩悩」などと言われるように
その数は多い。
これらの一切の煩悩を絶滅するのが、解脱(げだつ)への道となる。
いわゆる、悟りの境地にたどり着く仏教の教え。
凡人には金星や月のように、遠い世界のように思える。
これが直指庵の「二河白道の庭」。

三毒煩悩の解脱への道は
西方浄土への教えに導いてもらうのが常道とある。
陽が西に沈む、夕日がそのシンボルともなるのであろう。
余計な事かもしれないが、原発の放射能は三毒煩悩のどの範疇に入るのだろうか。
