
「大阪都」構想を掲げて、大阪市長選挙へ乗り出した
大阪府の橋下知事。
大阪都とは、大阪市を中心に区制のもとに公選で
区長を選任し、独立体の自治制度を採用する
新しい自治体改革構想。すでに東京都がその現状にある。
橋下知事は東京都と同じような体制をとり
大阪府と大阪市の、行政の垣根を取り払い
二重行政の弊害をなくそうというのが、主な眼目。
趣旨は賛同できるが、地方議会、国会を法律的に
通過させなければ実現はできない長い道のりの事情がある。
それはともかく。
橋下知事はこれを目指して、11月に行われる大阪市長選挙にくら替えしたが
同時に実施される大阪府知事選挙には、同士の「維新の会」の松井府議が出馬。
ところが、この府知事選に
府内の43市町村のうち、実質的に30人の首長が
大阪・池田市の倉田市長へ応援にまわる結果になったという事である。

写真は倉田市長だが。
そもそも、知事や市長などの首長を選ぶのは
その区域に住む選挙民があたりまえ。
これをないがしろにして、首長が先行して
選挙に事前に加わるのは、異常事態と言わざるをえない。
これに加え、民主党、自民党が倉田さんへ支援にまわる
いつもながらの、地方自治をバカにした選挙構図。
地方の選挙には、国政レベルの政党が関与すべきでない。
政党が地方議会に関与することによって、地方の行政が空洞化し
その地域の議会は、ただの追認機関となる。
こうした、昨今の地方議会の有り様が問題になっている中での
今回の大阪府の首長先行型の選挙のやり方は
ペケと疑問を突きつけたい。
橋下さんの大阪都構想には、分かりつらいところも指摘されているが
その主な狙いは、二重行政の解消はもとより、中央と地方を分離して、将来的には道州制を目指すもので
新しい日本を、構築する理想が潜在するものと考える。
おかしくて、不思議な地方首長の先行する選挙だ。

(春らんまんの大阪・中之島)