
琵琶湖の北端にある余呉湖(よごこ)。
「羽衣伝説」の地でもある事を、最近になり気がついた。
琵琶湖と一緒に出来たと言われる
余呉湖は、戦国時代の戦いの場となった賤ヶ岳(標高422米)を
隔てて存在する別個の湖。
面積は1,8平方キロメートル。静かな湖面の雰囲気。
あの天女が姿を現しても、不思議ではない土地柄。
羽衣伝説というのは、天女が地上に舞い降りてきて
水浴中に羽衣を盗まれて天に帰れず
地上で生活しているうちに、羽衣を見つけ出し
天に戻る話。

これは「THE日本」(講談社)に出ていた
羽衣という名がついた友禅の作品(森口華弘氏制作)から転載。
羽衣と天女の話は絵本にもなり、教科書にも記載れていたように思う。
羽衣伝説は、静岡県の「三保の松原」が最も有名で
その次はここの滋賀県の余呉湖。三番目は京都府の峰山町。
そのほか、全国各地でもこの種の伝説が残されているようである。
余呉湖の天女は、地元の村人と結婚し
後の菅原道真を産んだというストーリーになっている。
ウソかまことか。伝説の世界である。
ところで、余呉湖の近くの賤ヶ岳は、信長亡き後、秀吉と柴田勝家が争い
織田勢力を二分する激戦となった古戦場。
結局は秀吉に軍配があがるが、信長の妹である「お市の方」をめぐって
ライバル同士の秀吉と勝家による争奪戦の一面を持っていた。

訪れた時の余呉湖では、ルアーに興じる人がいた。
釣れたのはブラックバス。釣り上げる時に感じる力学作用面だけを
楽しんでいるようにも思える。釣った魚は元の湖に戻していた。もっとも、ブラックバスは
食用にはされない外来種の魚である。
しかし、冬場の余呉湖はワカサギ釣りで有名。
雪の多い中での釣りはまた、趣があるように思える。

余呉湖の静かな夕景。夜の世界を迎えるが
天女が現れるのは、昼間のイメージがある。