



一足早く見ようと出かけた大悲山・峰定寺(ぶじょうじ)。
その日は天気のいい、小春日和の11月の初旬だった。
この寺へ行くには遠い。
京都市内の中心部から、バスで1時間半もかかる。
市内北部の鞍馬を経て、山間部に入る
花背の奥にある。
花背といえば、その昔にはスキー場があった所で
今は積雪の不足か、その姿はない。
バスを大悲山口で下車。歩いて20分ほどの
川の流れる谷筋に寺があった。
山門までの手前には、真っ赤に燃えるモミジが
目にしみるような感じ。
余談になるが、最近のミジジは
各地とも気候のせいか、もうひとつの思いがしていたが
ここでは、本来のモミジのきれいさを見たような感懐だった。
多分、天気が良かったのも幸いしたのかも知れない。
大悲山・峰定寺は天台寺門宗の寺で、いわゆる山岳寺院。
本尊は千手観音。
1154年に西念という僧侶が、開創した修験者の業場。
簡単には御堂には入れない。
まず、ルートが険しく危険。カメラ撮影は禁止。
20人以上の団体客は、不可と寺の受付に言われる。
さらに、持ち物は社務所に置いていき
貴重品だけを入れる、布の袋物だけで参拝するような
定めになっている。
危険箇所は承知するしても
カメラが撮れないのに、気持ちが引っかかり
入山をあきらめる。
これまで、多くの社寺を見て回ったが
こんな規制のある寺は初めてだ。
先方のいう観光の場でなく
業場であるという今時、このかたくなさに
負けたような思い。
まだ、こうした信仰の場所が残っているのは
ある意味で、貴重なポリシーかもと頭をかすめる。
仕方なく、社務所の本堂のポスターを
デジカメでコピーする。下の写真がそれである。
清水寺のような舞台造りである。





寺の付近は、小さなせせらぎが流れ
紅葉も満開に近い。
雑踏にもまれる、有名な紅葉の名所より
こうしたところで本当のモミジが
楽しめる。
それにしても、京都市内から遠い。
所在地は左京区花背である。
この寺の近くには、山菜料理系の
高級料亭旅館があり、料金は京都市内の
一流旅館並みとの事。
もともとは、峰定寺の宿坊だったらしい。
