



京都市内の中心部で、賑わいを見せる四條河原町。
このあたりから、少し南に下がると 細い路地が続き、静かな佇まいを見せる。
むかしながらの、瓦屋根の風景が顔をのぞかせる。
佛光寺あたりである。
京都を代表する景観として、黒い瓦の屋根のある
町家や寺社が点在する。
最近は、都市化の波が京都市内にも押し寄せ
瓦屋根の風景は、珍しくなってきたように思える。
平安京としてスタートした京都は
平安末期には、商いに支えられた商人の町に変貌する。
桃山時代に入ると、町家に瓦屋根が目立ち始める。
瓦葺の町家が多く建てられ、整った町並みが生まれるのは
元禄年間(1688~1703)。
この瓦は当時、東山の瓦窯で作られた<桟瓦(さんかわら)>と
呼ばれるものである。今は淡路や三河などの産地物が使用されるとの事。
京都の屋根が美しいといわれるのは、この「桟瓦」によるところが多いといわれる。
また、お寺や蔵に使われるのは「本瓦」。見た感じが重苦しい。
これに対して、「桟瓦」は軽便でのびやか。

昨今は電柱の電線に加え、ケーブルテレビの架線なども
目に入るようになり、ちょっとわずらわしい。 桜の見える寺は佛光寺で、本瓦が使われているようだ。

京都市内北部の船岡山から見た
双ヶ岡方面の町並み。瓦屋根とマンションなどが
混合した景観を見せる。
※ 記事参考 (京都・町並散歩 京都新聞社編 河出文庫)など。