

人気が高く、京都などはある種のブームに
沸いている感がある。
あの陰陽道の祖である安倍晴明を祀る
[晴明神社]には,大きな規模のグッズ店もあり
ご利益の品物がずらりと並んでいる。
先日、「週刊朝日」の別冊として
緊急増刊として発行された「朝日ジャーナル」を
見ていると、興味ある記事と図表が出ていた。
冒頭の記事の「現代社会はどこに向かうか」の中で
青年層の「信じているものとして」として
次のような図表が出ていた。
〇 あの世、来世 73年 5%→08年 23%
〇 奇跡 73年 15%→08年 36%
〇お守りやおふだのなどの力 73年 9%→08年 22%
この記事を書いていたのは、社会学者の見田宗介さんで
図表はNHKの分研資料を参考にしている。
この記事は全体的には
いわゆる、グローバルシステムの行き詰まりとその打開の
術を述べたものである。
京都を訪れ、各地の寺社をまわっていたが
最近の傾向として、若い人のお参りとおみくじの風景が
特段に目立っていたのが気になっていた。
数字的に裏付けされた格好である。現代社会の
先行きの不透明感に対する、表われかもしれない。
話は飛ぶが、この見田さんの記事で
別の興味ある見解のフレーズがあった。
『消費市場需要に対応する生産システムの王者フォードが
規格化された大量生産を通して低価格された堅牢な「大衆車」の
普及によって自ら市場を飽和してしまった』
これに対してGM(ゼネラルモータース)は
『自動車は見かけで売れる」という信条の下
「デザインと広告とクレジット」という情報化の諸技法によって
車をフアッション商品に変え、買い替え需要を開発するという
仕方によって市場を「無限化」してしまう』。
アメリカン・ドリームの代表であった米2社の
商法を対比したものであるが、そのGMは破綻寸前の危機にある。
話は戻るが見田さんはこうも言っている。
『「天国や「極楽」のイメージは、歴史のない世界、永劫に回帰する
時間を享受する世界である。
天国の歴史はあるが、天国に歴史はない。
「天国」や「極楽」という幻想が実現するということはない』と。
現世に救済を求めるのか、あの世に救いを頼むのか
宗教上の世界観でもあるが、その言わんとするところは、はっきりしている。
長くなったので、この辺で終わりたいが
この著者は、結びとしてほころびを見せた世界の状況の
再構築の必要性を説いている。
衆院選は近い。目先の政策ばかりでなく
心の中にも、光が当たる政治を望みたい。

