








何年前になるのか、そんな遠い記憶が
頭の中をかすめる。
金閣寺はやはり壮麗な建物だった。
参道にうっすら雪が残り
金閣寺の浮かぶ池は、薄氷が張っていた。
金閣寺は足利三代将軍義満が
応永四年(1397)に営んだ山荘の北山殿を
義満の没後に、禅寺に改めたものである。
初めは山荘として造られ、後に義満を弔う
寺になったわけである。正式な寺の名前は
義満の法号である「鹿苑院殿」にちなみ
鹿苑寺で、通称は金閣寺。
臨済宗相国寺派に属する。
建物は初層(1階)は法水院と呼ばれる寝殿造り。
二層(2階)は潮音洞といわれる武家造り。
三層(3階)は究竟頂という禅宗仏殿造り。
二層と三層は漆塗りの上に、金箔が張られている。
屋根の上には中国の伝説の鳥である
鳳凰が金色に輝いている。
足利義満は当時、中国の明国に対して
日本国王と名乗ったのは有名。
明との貿易で大きな利益をあげた。
こうした金満振りが金閣を造る
きっかけになったのかもしれない。
この金閣寺も戦後間もない、昭和25年(1950)に
青年僧の放火によって焼失している。
5年後には再建されているが、三島由紀夫の小説「金閣寺」や
市川昆監督の映画「炎上」にもなり、当時は話題を呼んだ。
冬のシーズンだけに、観光客は比較的少なかった。
お寺周りは、凛とした雰囲気が感じられる
寒い冬がいいとよく言われるが。
この日はやはり寒かった。金閣の屋根の一部にも
雪が残っていた。