








麓にある、奈良の當麻寺(たいまでら)。
中将姫が、蓮の糸で作った曼荼羅で
有名な寺である。(所在地 奈良・葛城市)
當麻寺は奈良時代の612年に
聖徳太子の弟の麻呂子親王が建立。
初めは二上山禅林寺と呼ばれていた。
真言宗と浄土宗を兼ねた珍しい寺だ。
普通は、寺の本尊は仏像だが
ここは、本堂にある曼荼羅図が本尊で
これも珍しくユニークだ。
創建当時は、弥勒像を本尊にしていたが
平安時代後期になると、浄土信仰が活発になり
曼荼羅を本尊にした経緯がある。
この當麻曼荼羅は763年に
藤原豊成の娘の、中将姫が当麻寺で出家し
蓮糸で織ったと伝えられる。
縦横約4メートルで、綴織とい技法が使われている。
その姿は、西方浄土のありさまを表わしている。
現在の曼荼羅は当時のものでなく
最近のもので、初めのものは公開は
されていない。本堂の曼荼羅は金網に囲われ
よく見えないが、タペストリーのような感じだ。
余談だが、蓮糸(はすいと)は、夏に花を咲かせる蓮の繊維を
集めて作った糸で、極楽浄土と縁を結ぶといわれる。
蓮の花と仏の関係が、ちょっと分かってきた気がする。
當麻寺には東塔、西塔の三重塔があり
奈良時代に造られたものとしては、全国でここだけ。
また、日本最古の梵鐘や石灯籠が残され
いずれも白鳳時代のものといわれる。
この他、金堂、講堂などがあり
国宝、重文の宝庫となっている。
當麻寺は、4月末頃のボタンの花の有名なところで
今は閑散なたたずまい。
奥の院には寒ボタンが
わらの帽子を、かぶっていた風景が見られた。