飛鳥の里・甘樫丘からの眺望 | 世情いろいろ

世情いろいろ

日々、思いついた事、感じた事を写真をまじえながら
記録していきます。そして季節性を取り入れながら。ジャンルは
多岐、多彩にと思っています。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

 晩秋の寒さが広がり

飛鳥の里に、秋色が濃くなってきた。


 奈良県明日香村にある「甘樫丘」。

東西に数百メートル、南北に1キロメートルの

 なだらかな丘陵地である。

国営飛鳥歴史公園の一角にある。

 ここから大和三山や明日香村の、のどかな風景が

見る事が出来る。


飛鳥といえば、有名な大化の改新の舞台に

 なったところ。

行政上は「明日香村」の名前になっているが

 飛鳥寺や近鉄飛鳥駅があるように

一般には飛鳥の名に馴染みがある。

 これは万葉集の歌の中に、由来しているようである。


「飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去(い)なば

     君が辺(あた)りは見えずかもあらむ」

 (飛鳥の里を去っていってしまったら

     あの方の住居のあたりは見えなくなることでしょう)

「飛ぶ鳥」は「明日香」の枕詞(まくらことば)であったからである。


 一方では、奈良時代になって、日本の地名を

二字に表記せよという政令があり、明日香をやめて

 飛鳥にした考えもあるようだ。

例えば、近淡海(ちかつおうみ)を近江に

 木国(きのくに)を紀伊国にしたのがそれである。


古代の飛鳥地方は帰化人の中心地で

 高い文化が栄えた。

日本最古の飛鳥寺ができ、法隆寺よりも早く

 仏教が根を下ろしたところである。

飛鳥地方は、七世紀を中心として

 日本史が展開していく中心舞台となり(飛鳥には石舞台もある)

「万葉集」の作者の多くはここに住み、ここで歌に詠んだ。


飛鳥地方には飛鳥川が流れている。

 古今集にはこんな歌が残されている。

「世の中は何か常なる飛鳥川

    昨日の淵は今日の瀬となる」

飛鳥川は、うつろいやすい川であったらしい。

 もちろん、今はその様子はすっかり違ってきているが。


写真からの明日香村への遠望には

 のどかな秋の田園風景が広がる。

甘樫丘では、桜の木の葉が赤く染めている。

  (参考 奈良の旅 松本清張 樋口清之著 光文社文庫)