



水は人間生活と共に歩んできた。
水は、いろんな生活や習慣と
慣れ親しんできた。洪水などの水害に悩まされながら。
大阪は川が多かったので、かつて「水の都」と言われた。
おとなりの京都とは、瀬戸内に注ぐ淀川でつながっている。
京都は水と密接な関係を保ちながら
水による生活表現をしてきた。
遠くは、平安時代に行われた嵯峨野での貴族の水遊び。
近世に入って伏見の酒造り、茶道、友禅染めなどは
特に有名になる。京都は良質の地下水にも恵まれている。
鴨川での友禅染めによる友禅流しは、かつて京都の風物詩だった。
今はすっかりその姿を消してしまった。
京都の名物的存在だった友禅流しは
友禅染めの生地から、不要になった糊や染料を
洗い流す作業。
雪のちらつく冬に、凍るような冷たい水で洗う
友禅は「寒染め」とも言われた。
当時、友禅流しの作業は、鴨川、桂川、堀川などで行われていた。
しかし、昭和45年に水質汚濁防止法ができ
中止されるようになる。
今は水を使わない工程が取られている。
鴨川の昨今は、河川の手入れが進み
河川敷が設けられたり、散策路ができたりと
往時の面影はかなり消えて、その様子は変わってきている。
鴨川は水と親しむ親水空間となり
市民や観光客の憩いの場となってきている。
ちなみに、友禅流しは毎年の夏のイベントとして
鴨川の三条と四條の間で、期間限定で行われている。
(カラーの友禅流しは友禅ネットから)