ホラー的散文詩「櫻の樹の下には」 | 世情いろいろ

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 昭和初期頃の小説家梶井基次郎の作品。

超短編の散文詩だ。今はやりのホラー的な

 内容を髣髴させる。冒頭部分のくだり。

「櫻の樹の下には…が埋まっている!

 櫻の花があんなにも見事に咲くなんて
 
 信じられことぢやないないか。」


「お前、この爛漫と咲き乱れている櫻の

 樹の下へ、一つ、一つ…が埋まっていると

 想像して見るがいい。」とこんな具合。


幻想的に桜の咲く様子を描写していて特異。

 梶井基次郎には京都を舞台にした「檸檬」という

小品の小説もある。今はなくなった丸善書店や

 寺町の果物屋が登場。状況描写がこれも

幻想的だが、内容は鮮烈な感じ。

 たしか、高校通学時の国語教科書に、梶井の「檸檬」が出ていた。

   ※ 参照 日本文学全集(新潮社)