あやまる人 | GoogleⅩ-JAPAN如月セナ

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操作された嘘の情報を信じるのはバカの勝手。真実を書くのはあたしの自由。

文頭に「突然のメッセージをお許しください」
文末に「文章が下手くそでごめんなさい」

とあり。

読んで、「あー、こういう書き方する人、多いよなぁ」と思う。

つまり、やたらと謝る人。

某SNSだと「足あとつけてごめんなさい」が定番です。

本人は、本当の意味で謝っているのではなく、まったく無自覚に、
そのような物言いが、単に癖になっているだけだと思うのですが、

個人的に、好きじゃない。

相手から何か指摘される前に、とりあえず謝っとこう…
相手が気分を害する可能性を、少しでも先回りして減らしておこう…

そんな卑屈なメンタリティが透けて見えるからです。
過剰な防衛というか。

そして私の経験に限っていえば、
メールでこういう書き方をする人は、そのほとんどが男性です。
女性では、あまり思いつきません。

よって、男性が、女性にかかわるときに浮上しやすい、
ある種のパターンなのかも、と思ったり。

恐れとか、不安とか、コンプレックスとか、いろいろ。

人間、誰だって
他人(とくに異性)から攻撃されたくないし、傷つきたくないわけで。

だから「まず最初にお腹をみせちゃおう」という気持ちは、わからなくもない。

しかし。

こちらはまーったく頓着していないのに、
「ごめんなさい!」「すみません!」と言われると、

怒ってないよ!と、怒りたくなる不条理…。

基本的に、他人の反応など気にせず、たとえ不器用でも、非常識でも、
自分の気持ちに正直な人(犬型より猫型)が好きなので、

こういう先回りメールをもらうと「根本的なところで合わないなぁ」と思う。

なんとなく、
「僕、ガラスのハートなので、傷つけないでね、怒らないでね、ね、ね?」

と、雨に濡れた子犬に瞳で訴えられているような気分になります。

何を言うにも気を遣ってしまうし、あー面倒くさ、と思うのであります。

ちなみに、某SNSで、「足あとつけてごめんなさい」と並び、
私がとてもモヤモヤするパターンがあります。

個人的なやりとりをしたくてメッセージをくれたのに、

「気になったので足あとつけっちゃいました、ではでは」とか、
「あびさんは、とても○○な方ですね。では失礼します」とか、

本心をはっきり言わない人です。

はっきり伝えて無視されたら傷つくから、
なんとなく匂わせて、相手が食い付いてくるかどうか、反応を見よう、という。


どんだけ傷つきたくないのですか?
しかも、会ったこともない相手に対して、とため息が出ます。

こういうメンタリティの人、いろんなところで、本当にたくさん遭遇します。

堀江さんが、
「2年後、どんな社会になっていてほしいか」という質問に、こう答えていました。

もっと風通しがよくて、もっと大らかな…
みんな殺伐として、他人の足を引っ張ることしか考えていないから、
そういうのやめましょう、っていう…。
もっと大らかに、みんなで仲良くやっていける社会になって欲しい。

本当にそうだな、と思いました。

大らかじゃない世の中だから、卑屈で臆病な人が増えてしまうのだろうけど、
狭量な世の中に過剰適応してしまったら、ますます世の中はそうなってしまう。

また逆説的に、卑屈で臆病な人は、他人が大らかでいることを許さないし。

やはり草の根から変えていくしかないのでは、と個人的には思うのであります。

ごめんなさい、すみません、を反射的に言ってしまうような人が、
そんな自分の(過剰で無意味な)恐れを自覚して、
もっと自由に、ある意味、もっと自分勝手に、なればいいのにな、と思う。

いつもいつも、相手の感情を先回りして、
怒られないように、失敗しないように、傷つかないように…

多くの人が、そんなメンタリティを呼吸のごとく無自覚にバラまいていたら、
世の中はどんどん生きにくくなっちゃうなぁ、と思うのであります。