居なくなる前日まで、
夫はどんな気持ちで私を見ていたのでしょう

どんな気持ちで、嘘をついていたのでしょう。

笑ったり、ゲームしたり、ふざけてきたり。
普段通りにしていながら、
私達家族のことは全く気にせず、
計画を立てていたのだと思うと…

夫が行方不明になって、7日目の話です。

夫が突然居なくなってからの一週間。
心当たりを探したり、スマホの履歴から
いそうなところを予測したり。
夫の失踪が計画的であったことは、
この時は私の中でまだ信じられませんでした。

失踪する一週間前。
従姉妹に電話していました。

どんな気持ちで電話したのでしょう。
今思えば、元々、人の悪口を話すのが好きな人でした。会社の上司、同僚、親戚…仲の良いと思われる人の悪口を私に聞かせていました。
私のことも、同じように話していたことでしょう。
いつも、自分は可哀想な人だとアピールしていました。
それに騙された私が馬鹿だったのですが…。

居なくなるちょうど1ヶ月前。
生活が厳しくても、弁護士費用を支払うという夫を疑いもせずお金を渡し、スマホ代まで立て替えました。
飲み会に参加したいけど、お金がないからいけないと言ったら怒られたという夫の飲み代と、別にいくらか持ってないと、とお金を渡した私。

今思えば、馬鹿だったと思います。

今月頑張れば、なんとかなる。
そう思っていた私に、夫のとった行動。

母の言った言葉。
「最初からそのつもりで結婚した」

私は最初から、騙されていたの?

父に言われた「男を見る目がないね…こうなったら仕方ない。なるようにしかならないと思って頑張らんと」という言葉に、涙がこぼれました。

こうなってしまったのは、自分の責任。
そんなことは分かっています。
でも、顔は良くなくても、心は優しい。
私の中では、夫はそういう人でした。
ダメなところがあったって、愛おしいと思える。
本当に、大切な人でした。

でも、夫にはそう思ってもらえていなかった。
こんなに簡単に捨てられる存在。
夫婦になるということは、家族になるということは、夫にとってどういうものだったのでしょうか。

夫は、私に見せていた顔と違う顔を持っている。

やっとこの日、受け入れられた気がしました。

もし、夫が見つかったら、
私はどうするんだろう。
一週間、夫が自分の意思で居なくなったことを
信じられず、その先どうするかなんて…考えられませんでした。

翌日から、仕事に出ようと決めていたのですが、
結局、なんの連絡もなく、辛い一週間でした。

20万くらいは持っているはずだから、
しばらくは生活出来るはず。
まだしばらくは連絡は無いかもしれない。
とりあえず、自分と子供の生活をどうにか
立て直そう。

子供は、夫がいなくなってから、
少し明るくなりました。
私を気遣って、少し無理をしていたのかも
知れません。

そしてこの日、不登校の子供に
担任の先生と保健の先生と
ソーシャルワーカーの方が面会に来ました。
家での様子を聞き、少しでも学校に来るようにと。
夫の失踪を知り、ソーシャルワーカーの方が子供に言いました。
「こんなことしてる場合じゃないよ!〇〇くんが学校に行って、お母さんを安心させてあげないと!」

私は、もちろん学校には行って欲しい。
でも、学校に行かないと死んでしまう訳では無い。
大人には「本人が望めば」学校に行かせる義務がある。
本人が望まないのを無理矢理行かせることはもうしないと決めた。
勉強は、自分で頑張ればいい。
高校に行くのも、いろんな方法がある。
ただ、友達や先生と過ごせるはずだった時間だけはどうにもならない。
父親が姿を消したから学校に行かないといけないと言うことは少し違う気がする。
本人に納得して行ってほしい。

ソーシャルワーカーの方に、そう話しました。

子供が学校に行けず悩んでいるところに
本当に、夫はなんてことをしてくれたんだろう。

仕事が嫌なら辞めればよかった
私が嫌なら離婚して出ていけばよかった

ただそれだけの事なのに。

私の精神状態も、この頃には
かなり不安定になっていました。

子供の前で、普通にしている分、
一人になると突然涙腺が壊れたかのように
涙が溢れだしました。

夫は、こうなることを望んでいたのだろうか。
私が不安定になっていると気にしてくれているだろうか。
子供のことは気にしてくれているだろうか。
それとも、そんなことは気にせず
何もかも放り出した解放感を感じているのだろうか。

考えれば考えるほど、辛くなりました。

もう、やめよう。
命に危険がない可能性が高いことはわかった。
だとしたら、子供のこと、自分のことを考えよう。
自分の両手を広げて、届く範囲のことだけ
一生懸命頑張ろう。

そう決意した日でした。

7日目も、夫からはなんの連絡もありませんでした。


嫌がらせのようにタイミングの悪い夫。
また夫はやってくれます。
一週間お休みをいただいて、仕事に出た日。

夫は警察によって発見されます。

計画していた割に穴だらけの失踪。

次は、夫が発見されてからの話です。

長文乱文で申し訳ありません。

私が成長するために、
あなたの力を貸してください。

では、また。