もっと試行錯誤するべき
――では、次のbayonetは?
この曲もArge Sound Factoryの哲也君に手伝ってもらいました。リハーサルスタジオに行って自分でマイク立てて録りました。この曲はベースのドライブ感を大事にしたくて…あとベースのディストーションも大事したくてアンプで鳴らしたくて…。ラインだとディストーションが荒く聞こえるというか…まぁ、嫌だったんですよ。
――ベースディストーションですか。1曲めのdecisive batteleでもそうですが結構歪ませてますよね?
僕の周りだけかもしれませんが、僕がBLADEに加入した頃はベースはいかにローエンドを美しく出すのかが流行りだったんですよ。5弦ベースを指で弾いて、クリーントーンのプリアンプを通して、ルートを弾く…みたいな。ベースはベースの役割だけしてりゃいい!っていうのがどうにもしっくりこなかったんです。そうじゃなくてもっとベースでできることがあるんじゃないかって。ベーシストだからこそ、もっと試行錯誤するべきだろうって。
――それでディストーションと。
そうです。オーバードライブやファズは良く見かけるけどディストーションはいない。それに、ディストーションかけないとできないこともありますしね。ピッキングハーモニクスとかブラッシングとか。
――ピッキングハーモニクスですか!ベースで?(笑)
ええ、イントロでやっているんですけど、ベースだとさすがにギターみたいに行かないですね(笑)。
――なんでまたピッキングハーモニクスを?
さっきも言いましたけど、ベースで何ができるかを常に考えているんです。で、同じような構造しんだからギターでできることならベースでもできるだろうって(笑)。
――では最後のDeleted wordsですね。
この曲は3曲の中では一番ベーシストらしいプレイをしましたね。レコーディングも家でMTRに向かって一人で宅録りして。じっくり時間をかけてグルーヴを大切にしました。勢いを大切にする曲ならスタジオに行って時間に追われながら録るのがいいんですが、この曲は大人な感じで行きたかった。ピッキングにもこだわって1音1音を大切にして雰囲気を壊さないようにしました。もうちょっとベースの音量を下げても良かったかもしれないけど3曲の中では一番気に入っています。
――ピッキングですか。どのようなところをこだわったのですか?
最初は2フィンガー、歌が入ったら親指、2回目のAメロからまた2フィンガー。その場面に合ったピッキングをしました。ベースが前に出ないでひたすらボトムエンドにいるっていう。あ、アルペジオでもよかったかも(笑)
――確かに前半はそういう感じですが後半になって速弾きをしてますよね?(笑)
後半になったらメタルって感じになるじゃないですか。メタルって言ったら速弾きだろうと(笑)。むしろこの曲はそこさえ弾ければいいんじゃないかと思うくらいに詰め込んでます。ちなみに後半はいつも通りのピック弾きにしてます。さすがに16を2フィンガーでやるほど指強くないので。
――では、今後の目標を聞かせてください。
いろんな事をやってみたい。ベースについてもだけど、ベースだけじゃなくて。少しでも可能性があれば前に進みたいですね。その分ベースプレイも広がるはずですから。

