孫は中学校2年の体育祭を最後に
学校へは行かなくなった。
特に理由があってとか
イジメでも何でもないけど
毎日の繰り返しがダルいだけ
と言ったまま何も変わらず。
引くに引けなくなった
何かの理由がある訳でもなく
躊躇して一歩が踏み出せない
という状況でもないらしく。
誰の言葉も響かず
何かの目的も見えず求めず
ただただ動画を流しては
ゲームの世界でキャラになりきり
戦う日々に没頭することが
今の生活となっていたのだ。
「んっ!…」
何となくピーンと気になった
ポーカーの動画に反応したまま
その雰囲気や面白さに
何故か感情が動いたので
「ボクもこの試合に出てみたい!」
って名乗り出たのは東京某所で開催される
小・中学生対象のジュニア選手権だった。
学校へは行かずに地元のポーカー場で
短期間の練習を重ねて
エントリーを済ませたら
いざ東京へ!と飛び立ったのが
10月中旬の頃だった。
叔母である次女も息子(孫2号)
にとってはお兄ちゃん的だからと
受け入れはスムーズで
滞在先の心配も無く
試合に集中出来る環境は
簡単に整い万全となった。
中学2年生が学校へも行かず
地元のポーカー場に通い
エントリーしたジュニア選手権に
出場する事は何よりも家族の理解と
協力が必要となる。
母である長女としては
このままだと私もストレスで狂っちゃうし
孫の引きこもりに翻弄されて
ボロボロになるぐらいなら
好きな事を好きにさせて
何か突破口を見い出したい、、
その一心のみで今回の大会への出場を
すぐに決めたらしいのだ。
サッカーとか野球とか
将棋とかチェスでもなく
音楽コンクールでも
芸術祭でもない
ポーカージュニア選手権という
新境地に希望というよりは
現実逃避に近い行為だとしても
薄っすらとした可能性でも
何でもいいから何か、を
見い出したいそんな気分かな、、
って笑いつつも
長女は静かに泣いていた。
爺ちゃんに出来る事は
餞別ぐらいなもんだし
黙っていても困った時には
何かしらの連絡が来るだろうし。
もうすでにその衝動的な
行動で何かは突破してる訳だから
これからの心配なんて
特に無いと思ってるけど
義務教育という通念を
完全に無視して生きている孫には
ただただ応援するしかない。
小・中学生のエントリーは
全国から(ほぼ関東圏)40人程度
最終結果は中間寄りの23位っていう
その成績がどうなのか?って話より
真剣勝負に挑む孫の姿に
込み上げる爺ちゃんの場合は
頑張れって願う事しか出来ない訳で。
今度、一緒に飯食いに行く時には
何でもござれ、奮発してやるぜ!って
密かに誓いつつ
私はいつものように
涼しく現場に向かいました♪

