ぴえん | 心の波

心の波

ネガティブでも
幸せ探して生きてます♪

 

 

 

 

目は口ほどにモノを言うらしいが

目線は口以上に伝わる場合があるかも。

 

 

誰かと会話する時には

相手の目をじっと見つめて

 

表情から汲み取る熱量までを察し

上手に対話することが理想だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年始のご挨拶をする間もないまま

正月気分もだいぶ遠ざかった今頃に

 

どの面さげて出向こうか、、なんて

ぼや~っと考えているうちに

先輩宅へ到着した。

 

 

コンビニのプレミアムコーヒーを

奮発したのだから気配りは完璧だが

 

本当に久しぶりに会うので

先ずは無難な世間話で様子を見よう。

 

 

「オウ、久しぶりやな!

 コトヨロ♪」

 

 

……まじかぁ〜まさかの

コトヨロって、、今どんな心境で

接してるんだろ?

 

それとも何か

俺の反応を求めてるとか?

全く読めんなぁ~。

 

先輩からの軽いラフな先制

ジャブのような一言に

ちょっと怯んでしまったけど

 

その返しをなんとするか、、

なんて考える間もなく

 

 

”今年もよろしくお願いします!”

 

 

って瞬時に口から言葉が出てしまった。

あちゃ~、、普通の挨拶すぎたけど

 

しかたない、

ここは冷静に反応をみよう。

 

 

「今年も!?、、ってお前さぁ

 去年は一度も会っちょらんよね?」

 

 

えぇーっ!!そこからきっちりと

突いてくるなんて、、意外だな。

 

そこは触れずにサラッと

スルーするつもりだったのに。

 

 

やっぱり機転を利かせて

今年こそ!は、よろしく……って

 

軽めにディスった方が

良かったのか?って今更な

フレーズが浮かびつつも

 

次の言葉は勝手に

飛び出してしまった。

 

 

”あれっ、そうでしたっけ?”

 

 

ポリポリしながら出た言い訳が

あまりにも普通すぎて

キレもないし余裕がない!

 

 

久しぶりすぎてまだ会話の

調子が戻らんのかな?

 

ってゆうより、先輩とはいつも

酒の席が常なので

 

よくよく考えてみると

真っ昼間から面と向かって

会話したことなんてあまり無い!

 

 

 

 

「??!  ?!!」

 

 

 

”!!??!?!”

 

 

 

仕事の話に掛かる前に

年始から大変な事が続いてるなぁ~

 

とか常識的な会話になってしまい

特にお互いの近辺では

変わった様子もなさそうだ。

 

あれっ?、、でもさっきから

先輩の視線は僕の目に合っていない。

 

 

その視線の先はすぐに分かった。

 

やっぱり先輩も俺の事を

そういう見方するんですね。

 

大丈夫です。

いちいち言わなくても分かってるから。

 

今までも色んな人との会話で

同じような対応があったので。

 

 

その意味は

十分に分かっているつもです。

 

でも、オレと先輩との関係性ならば

まあまあ親しい間柄なんだし

ズバッと見たまま伝えて欲しいな!

 

そんなに驚いた表情のままで

ロックオンされた視点が

何を物語っているのか?

 

このまま普通に

世間話を続けるなんて

俺の方が正直、無理っすよ!

 

それとも自分から先に

カミングアウトした方がイイのかな?

 

しょうがないじゃん、、

急に頭頂部が薄まってしまい

何してもどげんもならんから。

 

自分でもこげんなるって

予想もしてなかったし

 

なったからといって

そればかりに向き合う暇も無いし!

 

あぁ~~

きっとたぶん今の

自分の立ち位置が原因かも。

 

日差しの照る角度次第では

かなりスカスカに見えるらしいから

今はきっとそんな状態かもなぁ。

 

そうだとしても、せめてなら

 

「お前、しばらく見ないうちに

 だいぶ薄くなっちゃったな!」

 

ってズバッと見たままを

遠慮なく言って笑って下さいよ!!

 

 

その方がお互いに気が楽になるし

話も面白く広がるんじゃないですか?

 

いつもそんな感じじゃないですか?

なんで今日に限って遠慮してるの?

 

やっぱり酒が入らないと

お互いに本音トークなんて

何も出来ないヘタレ同士ってことですか?

 

セクハラとかパワハラ・モラハラとか

もしかして気にされているのですか?

 

何か病気か?それとも遺伝か?

こいつ見ない間に何があったのか?!

 

って表情をしたままで

目線が何度も何度も

頭頂部に移っているのが

 

オレからは

もろに分かるんですけどぉぉ!!

 

 

このまま世間話でしれっと

通り過ぎないで、遠慮せず

愛の突っ込みを入れてくれぇ~!!

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の目はずっと訴えていたのに

先輩の視点は私の頭頂に残ったまま。

 

そんなに驚くほどの事なんですか?

年齢的にも自然な事だし

オレはこのまま生きるつもりだし

 

そんな真顔で見つめられたら

そっちの方が当人は気になって

傷つくんですけどぉぉ~!!

 

 

結局最後まで

僕の薄毛問題に一切触れることなく

 

何の話をしていたのか

私の記憶も薄くなってしまった。

 

 

薄くなるってじわっと

悲しくなっちゃうものなんだ。

 

禿げる事って自分に起きると

決して笑えない話で

 

今後を左右するかもしれない

真剣な問題なんだ、人によっては。

 

つまりは社会の中でも

関係性が薄まるってことは

きっとそういう事なんだろうな。

 

 

どういうこと?

 

 

目は口ほどにモノを言うらしいが

目線は必要以上に相手の心理を

 

勝手に掻き立て掻き回す

何らかの作用があるのかもしれない。

 

 

ぴえん (T_T)