ラグ・タイム | 心の波

心の波

ネガティブでも
幸せ探して生きてます♪

 

 

遠い昔の若い頃とは

仕事を覚える事と

常識を覚える事と

恋を試す頃が同時にあって

 

色んな事に興味を持つ時期で

色んな事が希望に思えた時で

色んな経験が刺激的に見える日々だった。

 

 

当時、年上の彼女に誘われるがまま

背伸びして通っていたジャズバーでは

 

何も分からない状態でオドオドしたまま

生演奏の迫力に圧倒され興奮して

カクテルの強さにフラフラになっても

しがみつくように聴いていた。

 

酒のことを覚える事と

ジャズの話を聞くことと


演奏を聴くことと

彼女の過去を聞くことが同時だったので

僕の夜は激しく一気に過ぎていた。

 

自転車でも行ける距離だったのに

わざわざバイクで二人乗りして行き

帰りは一緒に歩いて帰った深夜は幻。

 

普段着で通える店だったのに

わざわざ正装して行った帰りに

上着を肩に掛けていた夜道は夢。

 

だいぶ無理して大人になって

大人になったつもりで聴いた音楽に

ハマることも埋まることもないまま

彼女との別れと同時に行くことも

聴くことも無くなってしまったな。

 

そんな過去は思い出となり

遠い場所になってしまい

曖昧な記憶と共に忘れてしまった。


 

帰る頃には冷たい雨でも

傘がなくても何かが楽しかった頃。

 

帰る夜に灯りがない場所でも

何かで笑っていたあの頃。

 

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一切無かった、、その頃に

 

会話がふと途切れてしまっても

笑いが一瞬、止まった時も

タバコと一緒に見上げた星も

希望なんだと描いた未来も

消え去ったのか戯言だったのか?


跡形もなく消えた今でも

この曲を聴くと何故か思い出すのは


酒の味でもなく

音の凄さでもなく

楽器の素晴らしさでも

演者のカリスマ性でもない。

 

何が凄くて何が特別で

何の拘りがあったのか分からないまま。

 

何も知らないままだったあの頃に

彼女の過去を僕の気持ちで

変えたかったのか否定したのか

捻じ曲げていたのか、しれっと

見下してしまったのか。


慰めて、、あげた、つもりだったのに

つもり、では誰も何も救われない現実。


分かったフリして分かち合って

言い合って寄り合って語り合った時間。

 

全ては忘れているのに音楽とは

不思議な魔法みたいに過去も思い出も

私も誰かもふと蘇らせてしまう。

 

秋雨で肌寒くなってきたので

またそんな思い出に浸り

私の意識を逃避させよう♪