小学校に入学してから母は私を硬筆、書道の先生の家に通わせてくれた
先生の家に教室はあるので先生の奥さん、子供さんもよく知っている
硬筆がある程度できるようになるとお習字に格上げされる
私は筆を持つのが楽しみで仕方なかった
嬉しくて楽しくて半紙いっぱいに字を書いた
それを見て先生は言った
大きな字を書いて良いね
字には性格が出るんだよ
君が男の子なら良かったと思うよ
大らかで潔くて良いねぇ
と言って下さりまだ2年生の私は褒められたことが嬉しくてお習字が大好きになった
少しずつ級も上がってくると半紙も和紙の上等なものを使ったり、筆もイタチの毛の筆を使っていた
柔らかくて弾力もあり軽くて書きやすくて最高に良かった
ある日墨を擦って筆をつけると毛が束のまま取れてしまった
当時筆の値段が高い事は子供の私でも知っていた
それでも大好きなお習字が出来ないのは困ってしまうので母に事実を伝えて買って欲しいと伝えた
断られる事を覚悟していたのですが母は新しい筆を直ぐに買ってくれた
とっても嬉しかった
私はまた大好きなお習字を続けることが出来た
やがて中学生になる前に塾や勉強も忙しくなると思っていたが先生が体調を崩されて教室は閉めてしまわれた
高校では選択教科の中でお習字をとった
たまたまクラブの顧問が担当で小筆でのひらがなを教えて貰った
先生は優しくて楽しい先生だったのでお習字の時間は楽しみだった
昔からの流れるようなひらがなの文字はチカラを抜いてさらさらと優しく書く
初めての筆使いはとても勉強になった
母のおかげで字を書くのは好きだ
お習字を習っていて良かったと思います
のし袋に書くのも好きです
役に立っていますね
もう少し大人が生活で使う文字を習っておきたかったと思います😅