6年前、夫婦で再構築を決めてから旦那さんは私をあちこちに連れ出してくれました
観光地や新しく出来たショッピングモール、映画やフードフェス、旅行など私の気持ちが上がるように一緒に出かけること、食べることを楽しんでくれました
その中である観光地のお寺のお土産売り場にあった小さなお地蔵さん
お願い地蔵さんと書いてありました
可愛くて手のひらに乗るくらいの小さなお地蔵さんでした
私は旦那さんをどこかで許せない、信じることがなかなか出来ない自分を恥じていました
色んな本を読んだりwebで調べたり元気が出る香りを買ってみたり
自分で元の自分に戻りたいと願っていました
でも、私が信じていた旦那さんはいなくなったのですから元通りになんてなるはずはありませんよね
自分らしい私を飾りもなく本当の自分を生きることにしました
旦那さんも旦那さんらしく生きて欲しいと思いました
これからは新しい夫婦の形を紡いでいこうと思いました
そんな私は毎朝、義両親のお位牌があるお仏壇に炊き立てのご飯と入れたてのお茶をお供えして手を合わせています
焼香台の引き出しにお地蔵さんを置いて毎朝お願いする事にしました
今日も一日私達夫婦が仲良く元気で過ごせますよう
に
私達夫婦の身体の悪い所、痛い所が少しでも楽になりますように
旦那さんの仕事がはかどりますように
何事もなく無事に過ごせますように
と少しずつお願いは増えていきました😅
新しい夫婦の形は生活の中で少しずつ彩られ、優しく温かい形になっていきました
今では当たり前のように口癖のようにお願いしています
それでも怪我をしたり、病気をしたり、事故にあったり、喧嘩もしました
そして翌日にはまたお地蔵さんにお願いしています
お地蔵さんは黙って見守ってくれています
お地蔵さんは私の心の拠り所なんです
何をして欲しいとかではなく、見守ってくれていると思う事で強くなれる気がするのです
説明書には土で作られているので欠けたり、割れたり壊れたりする事もあります
そんな時は土に返してあげて下さい
何も悪いことではありません
気にしないで大丈夫です
と書いてありました
私達夫婦もいつの日か土に帰る日が来たらそれは特別な悪いことではない
当たり前の出来事です
その日までお地蔵さんにお願いしながら楽しく寄り添いながら生きていきましょう