低俗霊MONOPHOBIA (3)

ジャンル:漫画
著者:奥瀬サキ原作 刻夜セイゴ 漫画
発行データ:角川書店 2010.9 \560 (角川コミックス・エース)


◆あらすじ◆

おとなしく友人のいない女子高生・逢月舞入夏(ほうづき・まいか)。

彼女の中にはもう一人、死産した双子の兄・舞入冬(まいと)がいる。

彼女は攻撃的だが頼れる兄と夢の世界で触れ合い、記憶を共有してきた。

強い霊感を持ちながらも他人との接触を拒み何もしてこなかった舞入夏だったが、
巻き込まれた心霊事件で同級生を救えなかった事を後悔し、
そして舞入冬の支えを信じ、積極的に心霊世界に関わっていく事を決意する。

3巻では、前巻から続く犬の霊エッシーの事件〔犬の名前〕と、
1巻での事件を通じて友人になった同級生・十野空家に因縁がある物語〔クマのポー、再び〕の冒頭を収録。



原作者は以前に《低俗霊シリーズ》と呼ばれる別の心霊漫画を著しており、
本作『MONOPHOBIA』は第3シリーズとなる。

第1シリーズ『低俗霊狩り』と第2シリーズ『低俗霊Day Dream』は
発表年も発行元も違っていたからか特につながりは無かったが、
本作では〔クマのポー、再び〕から第2シリーズの主要キャラ達が登場し、
前シリーズとの物語世界の共有がはっきりした。



◆感想◆

低俗霊シリーズの中で、作画は1番可愛いらしくて一般受けしそうなんだけど……

ストーリーはありがちな学園心霊ものみたいだなーというか、
前2シリーズに比べたらパンチ弱くね?というか、

【なんか足りないんだよなあ…】

と、勝手な不満を感じていたこの新シリーズ。

せっかく青年漫画誌掲載なのに勿体ないなーとか、
萌を狙い過ぎてんじゃねーの?(まぁ嫌いじゃないが)とかさ。


が、今巻で、椚アイに藤原ミツル、マントの口寄せ師(名前あったっけ?)ら前シリーズのキャラ達が登場し、
さらに、正体のわからない異様な敵も登場したことで期待感が一気に高まってきた。

アイ達はゲストキャラで終わりそうな予感もするけれど、
今後の展開がよりダークで奥深い世界になっていきそうで楽しみです。




にしても、椚アイの変貌と美女っぷりにはびっくりだw


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『ふたごの妖精りるるとるりり(2)』

ジャンル:漫画
著者:桑田乃梨子
発行データ:講談社 2010.9 \700 (ワイドKC キス)


◆あらすじ◆

男子中学生・天宮 夜(ナハト)の前に現れた、双子の妖精「りるる」と「るりり」。

二人は妖精中野学校の卒業試験「人間の願い事を叶える」を果たすため、夜の元にやってきたのだ。

が、現実的で堅実な夜は、自分の願いは自分で叶えたいと非協力的。

夜の願いが決まるまで、二人は夜の迷惑も構わずに家に住み着く事になった。

夜の友達の泳や、夜同様に妖精「ととら」のターゲットにされた同級生女子の実摘、
弟&るりりLoveな夜の兄の五月、妹Loveな実摘の兄の小鳥丘らと共に、
夏休みにクリスマスに誕生日と、人間界のイベントを満喫する妖精達。

そんなのんびり楽しい日々にも、ついに卒業の時がやってきて――



◆感想◆

くわタンの妖精メルヘン物語もついに最終回。

妖精達も中学生達も兄達も、みんな愛すべき和めるキャラクターでした。

思春期にある中学生である夜の微妙な感情表現が上手く、
彼とは対称的な泳や兄達マイペースキャラの配置はいつもながらの桑田ワールドで。

結末も綺麗に楽しくまとまっていて、ほんわか幸せな読後感でした。



◆個人的にツボった1シーン◆

引用は第12話より。

商店街のくじ引きで夜の兄・五月が海辺のコテージ宿泊券をゲットし、
上にあげた登場人物皆揃って夏休みに一泊旅行に行く事に。

コテージに到着し、早速海に泳ぎに出た面々。

女子ただひとり参加の実摘が泳ごうとしない、というシーン。


針と糸と紙とペンと本の日々-DVC00205_M.JPG泳ちゃんの「あ」がw


こんなちと生々しい会話の次のコマがこれ。


針と糸と紙とペンと本の日々-DVC00207_M.JPG小鳥丘兄の魂の叫びが、先刻の気まずさを見事に吹っ飛ばしてくれました。


この小鳥丘兄が着ているTシャツが、なぜかまんまな「Like a father」という柄で。

桑田作品は毎度こんな小ネタがちりばめられていて楽しいw


つい先程。

所用で玄関の方に行った所、今までに聞いた事もない音が耳に入ってきた。



ザリ…


ザリ…


ザリ…



と、何かを削り取るような微かな音が、一定の間隔で繰り返されている…!

気持ち悪い!

何!?

何かの虫???

ヒィィィィ((((;゚д゚)))))ガクガクブルブル









はい、ある意味、虫でした。

そこにはかたつむり(いいかげん名前付けないとな)のケージがあり、
かたつむりは卵の殻の上にいる。

そうそれは、かたつむりが卵の殻をかじっている音だったのだ!




◆ここで蘊蓄◆

かたつむりが自らの殻を成長させるためには、カルシウムを必要とします。

そのため、かたつむりのケージには卵の殻や貝殻、イカの甲などを入れてやらないとなりません。

何も与えずに複数で飼ったりすると、他のかたつむりの殻をかじる共食い行動をとるそうです。




それにしても、昔カルゴを飼っていた時はこんな音は聞いた事なかったような。

単に気付かなかっただけか、それとも温室育ちのカルゴとは違って
野性育ちなこの子はあごの力がとても強いのだろうか?



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