令和6年10月
歌舞伎座において上演された、
新派の演目、
婦系図(おんなけいず)」。
その舞台をたどります。
本郷薬師
関東大震災や空襲の
影響を受け、
今は小さなお堂が
ひとつ、残されるのみ。
往時は
月のうち3日も市が立つ、
賑わう場所だったそうです。
「本郷薬師縁日」
(二月十二日の夜)、
となっています。
ストーリーとともに、
そこを行き交う人々が
魅力的でした。
もの悲しくバイオリンを
奏でるのは、街角の艶歌師。
縁日の屋台。
古本屋、カルメ焼き屋、
小間物屋、玩具屋…
出前のコックさん。
行き交う人々。
初演は1908(明治41)年の
この演目、
当時の風俗が分かり
とても興味深いです。
男性は散切り頭、
女性は日本髪を結っています。