明治座十一月花形歌舞伎、
今日は千穐楽。
18日に観劇しましたので、
メモです。

一、車引
チラシに写真がない
中村鶴松丈は、
桜丸の役は抜擢。
しかしながら、
梅王丸の橋之助と、力が
拮抗していると感じます。
近年大きな役を勤める
機会があり、努力が
形になっているようです。
二、一本刀土俵入
今回の中村勘九郎丈。
この役にまっすぐに
ぶつかっています。
(勘九郎丈の勘三郎襲名の話も
あと数年の内でしょうか…
と思う、今日この頃。)
三、藤娘
中村米吉丈の藤娘。
可愛らしいだけではない、
きっちりとした踊り。
今年はお正月の「八重垣姫」、
各地で上演した「ヤマトタケル」
の弟橘姫など、役者振りが
また一段と上がりました。
この「藤娘」という舞踊は、
昭和の終わりから
平成の初め頃…
いわゆる大御所の女方が、
昼の部の打ち出しの演目として
よく出していました。
尾上梅幸、先代雀右衛門、
先代芝翫など、繰り返し
見ました。
若いですが博識な米吉丈は、
そういったこともご存じでした。
(筋書きのインタビューより。)