スーパー歌舞伎

三代猿之助四十八撰の内

 ヤマトタケル

第二幕



大和の国-聖宮
~伊勢の大宮
~焼津~走水の海上

主な配役

小碓命<ヤマトタケル>

…市川團子


兄橘姫(えたちばなひめ)

弟橘姫(おとたちばなひめ)

…中村米吉


帝…市川中車


倭姫…市川笑三郎


タケヒコ…中村福之助


ヤイラム…市川青虎


ヘタルベ…中村歌之助


父帝から蝦夷の地を与えられた

ヤマトタケル。


それは暗に、

蝦夷征伐に赴くことを

意味していました。


焼津では国造の

ヤイレポ、ヤイラム兄弟に

騙し討ちにされます。

(この時代は東国はまだ、

蝦夷の民のもの。)


火攻めに対し、

草薙の剣で立ち向かう

ヤマトタケルとタケヒコ。


舞台いっぱいに赤い布を使った、

印象的な立ち廻りです。



走水の海上では嵐にあい、

ヤマトタケルを救うため、

弟橘姫は自ら入水し、

犠牲になります。


弟橘姫のけなげさ、

ヤマトタケルの子を生んだ

兄橘姫が羨ましかったという

述懐が、心を打ちます。


この場の弟橘姫の拵え(舞台姿)。

中村米吉さんのインスタグラム。

博識な米吉さん。
弟橘姫ゆかりの地を
訪れたくなります。


立ち廻りあり、
悲劇ありのこの舞台を、
團子さんは、大胆に繊細に…

表情や台詞が、
祖父三世猿之助を
彷彿とさせるときがあります。