ここは廃村になった、
谷中村のあった場所。

渡良瀬遊水地です。
足尾銅山の
鉱毒問題に取り組んだ、
田中正造にゆかりの地。
 
 

江戸期から操業していた

足尾銅山ですが、

下流の地域での鉱毒問題は

年々深刻になりました。

 

明治期になり、

鉱毒問題への批判が

高まったのを受けて、

政府は谷中村の廃村と

谷中湖の造成を進めました。

 

谷中村は、

銅山から流れる川の

下流域であるだけではなく、

鉱毒反対運動の

中心であったことも

理由のひとつだったようです。

 

 

残された石像、石碑。

上は「十九夜供養塔」。

下は、「庚申塔」。

 

このほかにも、

たくさんの墓石も

取り残されていました。

 

 
旧谷中村を振り返りつつ、
足を進めます。
 
 
空が晴れてきました。
 
気持ちのよい場所。
 
今もこの湖や周辺の土壌には、
鉱山由来の重金属が
沈殿していると言われています。
 
しかし自然が多く残され、
たくさんの種類の
水鳥の生息地であることから、
ラムサール条約に登録されました。
 

 

 

 
 
湖を後に、川を渡ります。
鳥のさえずりが聞こえ、
癒やされます。
 
駅の方面を目指します。
 
「ラムサール通り」。
 
 
丘をひとつ越えると、
突然現れた「板倉東洋大駅」。
ここまでの山里風景と、
近代的な駅舎のギャップが⋅⋅⋅
 
この日の散策はここが終点。
 
 
次はレンタサイクルに
挑戦したいと思っています。