『あの日 あのとき あの番組「團十郎襲名」』。
視聴しました。


まもなく始まる、
十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演。
同時に長男が、六代目市川新之助として、
初舞台を踏みます。

それを記念して、
先代(十二代目)市川團十郎襲名までのドキュメント、
「NHK特集 大看板 團十郎への道」が、
放映されました。

子である新⋅團十郎と、孫にあたる新⋅新之助が、
スタジオで見守ります。

今回團十郎を襲名した十三代目の父、
十二代目の團十郎襲名までの道のり。


⋅⋅⋅印象的なシーン。
團十郎襲名への迷いを振り切るように、
一心に水行を行い、お経を唱える姿。

竹本文字太夫(後の住太夫)さんに、
義太夫の稽古をつけてもらう様子。
次々とダメ出しがありますが、
必死の様子で付いていきます。

つかの間の休息、
天体望遠鏡で夜空を観察。
天文好きとして、有名だったそう。

自宅稽古場で襲名演目の「助六」を、
ひとり、稽古する姿。
子である新⋅團十郎に「外郎売」の稽古。

襲名披露公演が行われたのは、
昭和60(1985)年のこと。

映像にはお元気そうな、
先々代の尾上松緑丈や中村歌右衛門丈など、
昭和の名優たちも登場。



十二代目團十郎は
若くして偉大な父を亡くしました。

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偉大な父、十一代目團十郎のことと、
十二代目團十郎の生い立ちについては、
 宮尾登美子の「きのね」が詳しいです。

小説ですが、

限りなくノンフィクション

と言われています。

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10代で父を亡くし、
大変な苦労をされてきた十二代目。

謙虚な気持ちで周囲から学び、
團十郎として大成されました。


その温かくおおらかな芸は、
今も心に残ります。