先日お亡くなりになった、
片岡秀太郎丈。
最後に見た舞台は、
コロナの影響で
劇場が封鎖される直前の、
昨年2月の歌舞伎座でした。
偉大な父、十三世片岡仁左衛門の
二十七回忌追善公演。
「菅原伝授手習鑑ー筆法伝授」
の園生の前でした。
菅相丞の奥方として
品位があり、
破門になった源蔵夫婦をかばう
情け深い役でした。
この公演の筋書より。
父、十三世仁左衛門との、梅川忠兵衛。
なんとも言えない、はかなげな風情。
片岡秀太郎丈の功績として、
上方歌舞伎の隆盛のために
力を注いできたことがあげられます。
弟子である、片岡千壽さんの記事。
秀太郎丈のブログ、
かなり前から拝読していました。
上方に籍を置く役者として、
芸談はもちろんのこと、
京都の花街での様子や、
嵯峨野のご実家でのお盆など、
興味深く読んでいました。
ブログをなさっている方は珍しい存在。
もう更新がないと思うと、
寂しい、と言うより
まだ信じられません。