先代市川猿之助(現⋅猿翁)が1986年に、
「ヤマトタケル」を初演したのが
スーパー歌舞伎の始まり。
スーパー歌舞伎の特徴は、
従来の歌舞伎の表現にとらわれない、
テーマ、台詞、音楽、衣装⋅⋅⋅
その時々に新しい工夫を加えて、
エンターテインメント性の高い
作品群を世に出してきました。
先代の思いを受け継ぐ当代猿之助は、
「スーパー歌舞伎Ⅱ」として、
自身の試みを形にしています。
その「スーパー歌舞伎Ⅱ」第2弾である、
「ワンピース」。
「ワンピース」を歌舞伎化する、
ということを初めて聞いたときには、
さすがの猿之助さんでも
無理なのではないか⋅⋅⋅そんなふうに
思ったことを思い出しました。
しかし、
「ワンピース」の漫画はもとより、
アニメもほとんど
見たことがない私ですが、
この作品の世界観の中で
楽しむことができました。
***
エースは、ルフィに兄と慕われる
カリスマ性がありながら、
心に深い寂しさを抱えています。
そんなエースを繊細に演じている
福士誠治さん。
福士誠治さんは
これまでも猿之助丈と縁があり、
Г亀治郎の会」や、
「スーパー歌舞伎Ⅱ」に
出演経験がある俳優さん。
年末に再放送していた、
NHK連続テレビ小説
「純情きらり」をたまたま見ました。
10年以上前の作品です。
ヒロインの宮崎あおいさんを
助ける夫役を演じており、
気になっていたところでした。