「しもつけぬ みかものやまの こならのす
まぐわしころは たがけかもたん」
*こならのす⋅⋅⋅こならなす、のさらに古い言葉。
小楢のような、の意。
*まぐわし⋅⋅⋅目ぐわし、目にも美しいの意。
*たがけかもたん⋅⋅⋅誰の笥(食器)を持つのだろうか、
転じて、誰の妻となるのだろうか。
〈下野の国、三毳山に生えている
小楢の木のように美しい娘は、
誰の妻となるのだろうか。〉
おおらかであたたかく、
優しいこの歌は大好きです。

緑深い境内の背後には、
三毳山が控えています。
どうやらこの場所よりもさらに奥、
鳥居の向こうの階段を登り切った
山の中腹に、本殿があるようです。
紅葉の美しい季節にでも改めて、
訪れてみたいです。

駐車場より望む、三毳山。