土橋の上の、有名なポーズ。

清元の舞踊、
「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」
の名場面。


与右衛門の手にかかり、
命を落とす かさね。

与右衛門が手に持つのは、
昔、かさねの父の命を奪った鎌。

かさねの片肌脱ぎになった衣裳。
その白地の襦袢に赤い紅葉の模様は、
血潮のようにも見えます。


上記の写真は、
十二世市川團十郎の与右衛門、
尾上菊五郎のかさね。
おそらく、
1997(平成2)年、国立劇場での上演。

このときは通し狂言、
法懸松成田利剣
(けさかけまつなりたのりけん)
として上演されたようです。
そのためか、与右衛門の衣装は
いつもの黒の着付けではないです。


ところで、私は
「土橋」というものがどういうものか、
以前は分かりませんでしたが、
2年ほど前に「清澄庭園」で
実物を見て、納得。
木組みの橋げたの上に、
土を盛って固めてあります。
百聞は一見にしかず、でした。


さて、今回の巡業公演。
猿之助のかさね、幸四郎の与右衛門。
そして清元には
栄寿太夫(尾上右近)も加わるという、
魅力的な一座。


現在どこまで進んだでしょうか⋅⋅⋅
明日からは、秋田県の康楽館での公演。
その後も各地を回るようです。

月末、東京近郊での観劇がとても楽しみ。