とある公園のラベンダー畑。

梅雨の晴れ間の風にそよいでいました。

満開になるのは、あともう少し先でしょうか。


ラベンダーを初めて知ったのは、この本。
「愛のポプリ」熊井明子:著〈1980年、講談社〉

熊井明子氏はエッセイストであり、
映画監督熊井啓氏の奥様でもありますが、
「ポプリ」を日本に導入した第一人者。

英語の”Potpourri”を、
「ポプリ」と表記したのもこの方。


「愛のポプリ」は当時、近所の書店に
頼んで取り寄せてもらいましたが、
かなり珍しがられました。

内容もさまざまなハーブや、
没薬、安息香といった保留剤、
精油(エッセンシャルオイル)など、
手に入れるのが難しいものでした。

しかし花壇の花を摘み、
スーパーで購入したスパイスをブレンドし、
レシピ通りではないけれど、
自分なりのポプリを作り、
瓶に詰めて楽しんでいました。


今は手元にない「愛のポプリ」、
読んでみたいですが絶版のようです。


庭のローズマリーを摘んで、
「モイストポプリ」を作ってみました。

「モイストポプリ」は、
生の花や葉と、粗塩を混ぜて作ります。
香りが弱ければ、エッセンシャルオイルを少々。

ポプリに憧れていた当時は、
材料も手に入りにくく、
さらにハードルの高いポプリでした。
(粗塩すら今のようには近所に売っていなくて、
食卓塩ばかりでした。)
香りを嗅ぎたいときに、
ふたを開けて使うポプリです。

ローズマリーの香気が漂います。