9月9日は重陽の節句。
古来、菊の花を飾り、
菊の花を浮かべた酒を飲む風習があったそう。

とは言え、庭先の菊の花はまだ、
蕾さえつけていません。


代わりに秋の七草を⋅⋅⋅。

万葉集より 山上憶良の句。

「秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り
 かき数うれば 七種の花」

「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花
 また藤袴 朝顔の花」


葛。
今がちょうど花どき。

女郎花。
こちらは今日の散策で見かけました。

萩。
7月に撮影したもの。
萩の開花時期はけっこう早く、
6月下旬から咲き始めているものもありました。

薄(ススキ)。
8月下旬、日光にて。
日光はさすがに秋が早いと感じました。


撫子、藤袴、朝顔の花が足りません。

撫子は、カワラナデシコ。
昔は自然に生えていたのでしょうが、
今は見かけることはあまりありません。
代わりに園芸種のナデシコはたくさんあります。

藤袴は以前、
上記の女郎花のある花壇の近くにありましたが、
今日は見つけられませんでした。

朝顔の花とは現代で言う朝顔ではなく、
おそらく、桔梗のことであろうと言われています。
植物学者の牧野富太郎博士も、
この説をとっているそう。