
歌舞伎座での高麗屋の2か月続きの襲名披露公演は、
昨日が千穐楽でした。
幸四郎丈の熊谷直実。
各劇評によると、好演だったようです。
実際に見てみたかったですが、
これからもまだまだ上演を繰り返して、
深めていかれることでしょう。
千穐楽と言えば、
平昌オリンピックも昨日が閉会式でした。
男子フィギュアで金メダルを獲得した
羽生結弦選手のフリーの演技は
リアルタイムで見ていたこともあり、印象的です。
重心の低い安定した姿勢、
細やかで豊かな表現力に引き込まれるとともに、
日本舞踊などの古典芸能にも共通するような
「和」を感じました。
あるショップのモニターで見ており、
音楽が消されていたのですが、
映画「陰陽師」の曲が使用されていたことを
後から知り、納得しました。
ところで、「陰陽師」は新作歌舞伎として、
平成25年に歌舞伎座で上演されています。
幸四郎丈は昨年、
歌舞伎とフィギュアスケートの
コラボレーションを実現しており、
自らもスケートシューズを履いて演技を披露しました。
新しいアイディアを生み出し、
形にしていかれる幸四郎丈です。
今後しばらくは襲名披露公演で各地を回り、
主に古典の役々と取り組むことが多くなるでしょうか。
古典、新作、新しい取り組み⋅⋅⋅と
そのバランス感覚を生かし活躍されるのを、
今後も楽しみにしています。