雨降りの庭、黄色の小菊が咲き始めていました。
小菊が咲くと、秋の草花も最終章です。
浜菊に混じって⋅⋅⋅。


〈長唄「吉原雀」より〉
そうした黄菊と白菊の 同じ勤めのその中に 
外の客衆は捨小舟 
流れもあえぬ紅葉ばの 目立つ芙蓉の分け隔て 
ただ撫子と神かけて いつか廊を離れて紫苑 
そうした心の鬼百合と 
思へば万年青 気も石竹になるわいな 
末は姫百合男郎花 その楽しみの薄紅葉 
さりとはつれない胴欲と 
垣根にまとふ朝顔の 離れがたなき風情なり 

草花尽くし、ほとんど駄洒落のようでもありますが⋅⋅⋅
何種類の花が詠みこまれているでしょう。