雑木林の下に広がっている薮、
おもしろい形の花を見つけました。
ビールの原料、ホップに似ています。

この植物はカナムグラ。
ホップと近い仲間の植物だそうです。

百人一首に詠まれた、
「八重むぐら しげれる宿のさびしきに
人こそ見えね 秋は来にけり」
の八重むぐらとは、
このカナムグラのことではないかと言われているそう。
確かに、こんな草の生い茂った家には、
人は寄り付かないかもしれません。

「八重むぐら⋅⋅⋅」の歌は、
河原院にて、荒れたる宿に秋来るといふ心を、
人々詠み侍りけるに」
という趣向のもとで作られた歌だそう

河原の院とは、河原左大臣が造った豪華なお屋敷。
ですが、百年後に「八重むぐら」の歌が詠まれた時代には、
荒れ果てた古屋敷になっていたそう。

河原左大臣の「みちのくの⋅⋅⋅」の句と、並べてみました。


雑木林の周りでは、他に⋅⋅⋅
ヌスビトハギ。

小さな紅葉。

この紫の野菊は、ヨメナ。