国立劇場、毎年6月7月は歌舞伎鑑賞教室。

主に高校生を中心とした学生向けの公演。
残った座席があれば、
一般にも販売しているといったところのようです。

7月は尾上菊之助さんの「一條大蔵譚」。
取れた座席は3階の下手側。
国立劇場は3階席でも、比較的見やすいです。

舞台の両脇には、
鑑賞教室ではお馴染みの電光掲示板。
上演中は、
義太夫の語りの部分を表示していました。



一條大蔵卿は本心を隠し、
作り阿呆を通している二面性のある役。

とても丁寧に演じられていますが、
真面目でまっすぐな菊之助さんの芸風とは、
やや異なる感じもします。

本心を現してからは、教わったという
岳父吉右衛門丈によく似た台詞回しなのが
ほほえましく感じました。




今日の客席は、ほとんどが親子連れ。

半蔵門駅を降りたときから
親子連れが多く、ピンときたのですが、
夏休みに合わせた企画、
「親子で楽しむ鑑賞教室」の日でした。

お子さんに「一條大蔵譚」は
ちょっと難しいのではと心配しますが、
実際のところどうなのでしょう。

子ども向けのリーフレットの配布や、
館内スタンプラリーなど
理解を深めるための企画がありました。