6月の歌舞伎座。
明日2日が初日。

「名月八幡祭」の美代吉は市川笑也。
笑也さんが歌舞伎座で主役というのは、
初めてのことと思います。

先代の猿之助からのおもだか屋への貢献と、
実力を考えれば当然のことでしょう。

美代吉と縮屋新助の物語は、
新作である、この「名月八幡祭」と、
河竹黙阿弥作の「八幡祭小望月賑」
(はちまんまつりよみやのにぎわい)があります。

2つの作品の違い、気になります。


「浮世風呂」はおもだか屋の踊り。
先代猿之助丈と、
今は河合雪之丞になられた
春猿さんが踊られたのを見ました。
懐かしいです。


「鎌倉三代記」、雀右衛門の時姫は
昨年3月の襲名披露でも演じました。

そのときの佐々木高綱は吉右衛門丈でしたが、
今回は幸四郎丈。

この座組での三浦之助に松也とは、
大抜擢です。


国立劇場は歌舞伎鑑賞教室。


歌舞伎らしい登場人物や舞台面ですので、
初めての歌舞伎体験にはぴったりな演目です。

昨月、華やかな襲名披露を済ませたばかりの
新・坂東彦三郎ですが、
襲名後初の舞台が鑑賞教室というのも、
堅実な彼らしく好ましく感じます。