寒波が到来し、
今夜から冷え込むようです。

川岸に、鷺が来ています。
この鷺は、ダイサギのようです。


日本では、
ダイサギ、チュウサギ、コサギと
3種の白鷺が見られます。

以前、沼で見かけたこちらはコサギ。

体の大きさ、くちばしや足の色で見分けます。


…冬の凍てつく寒さに白い鷺の姿、
「鷺娘」のイメージが浮かびます。

長唄舞踊「鷺娘」の構成は、
3つの段に分けられます。
①夕暮れの雪の原にたたずむ、白無垢に綿帽子姿の娘。
花嫁姿の娘なのか、白鷺の精なのか…
②町娘の姿に変わり、楽しかった恋の思い出を語る。
③再び、鷺の姿になり、地獄の責めに合う。

20分あまりの小品ですが、とてもドラマチックです。
なぜ、娘が鷺の姿なのか…
なぜ、地獄の責めに合うのか…
いろいろな解釈ができる作品だと思います。


√妄執の雲晴れやらぬ朧夜の 恋に迷いしわが心 

忍山 口舌の種の恋風が 吹けども傘に雪もって 

積もる思いは淡雪と 消えてはかなき恋路とや 

思い重なる胸の闇 せめて哀れと夕暮に 

ちらちら雪に濡鷺の しょんぼりと可愛らし 

迷う心の細流れ ちょろちょろ水の一筋に 

怨みの外は白鷺の 水に馴れたる足どりも 

濡れて雫と消ゆるもの…



こちらは、同じ川岸にいた鷺。
黒っぽいですが、アオサギという名前。

やはり、ほっそりと優美な姿です。