しほみ饅頭。

静かな水面に映る満月のよう。
塩どころ赤穂の名産です。

「饅頭」とは言いますが、皮はらくがんのよう、
小豆餡は塩味が効いており、後をひきます。


今月初め、国立劇場の「仮名手本忠臣蔵」観劇の折、
ロビーの売店で購入しました。


赤穂事件を扱った「仮名手本忠臣蔵」、
幕府の目を逃れるため、
登場人物の役名を、巧妙に言い換えています。

赤穂城主 浅野内匠頭の役名が塩冶判官というのは、
塩どころの連想からでしょう。


この包装紙は、赤穂大石神社にある
「赤穂浪士四十七人画」を元にしているそうです。


大石内蔵助。
「仮名手本忠臣蔵」では、大星由良之助。


大石主税。
「仮名手本…」では、大星力弥。


原惣右衛門。
「仮名手本…」では、原郷右衛門。


潮田又之丞。
忠臣蔵の外伝とも言える「東海道四谷怪談」には、
小汐田又之丞として登場します。


大高源吾。
「仮名手本忠臣蔵」では大鷲文吾。
「松浦の太鼓」や「土屋主税」には、
大高源吾として登場します。


富森助右衛門。
真山青果作「元禄忠臣蔵」では、
「御浜御殿綱豊卿」で、
綱豊卿の腹の内を探ろうとします。


磯貝十郎左衛門。
「元禄忠臣蔵」の「大石最後の一日」に登場。
許嫁おみの との悲恋。


寺坂吉右衛門。
「仮名手本…」では寺岡平右衛門、おかるの兄。
史実ではこの人は討ち入りに実際には加わらず、
切腹もしなかったが、赤穂事件を語り継いだと言う。