昨日観た、11月の国立劇場「仮名手本忠臣蔵」観劇記録。

終演後の劇場前、提灯も50周年仕様です。


高校生の観劇日だったようで、
1階席の後方、2、3階にも高校の団体が入っていたようです。
私が1月ほど前に予約したとき、平日にもかかわらず
残席がわずかだったのはこういった訳でした。

そのため今日は、
普段あまり取らない、1階席6列目上手寄りの席での観劇。
周囲の席もほぼ埋まっていました。

この辺りの席は、前方の人の頭が舞台にかぶってしまい、
意外と見辛いことが多いです。
やはり私は舞台全体を見渡せる3階席が好き、と思いました。


高校生たちですが、
休憩時間はさすがにざわざわしていましたが、
幕が開くと当然ですが、静かに観劇していた様子です。

初心者の観劇に「仮名手本忠臣蔵」は
少しハードルが高いようにも思いますが、
イヤホンガイドも支給されていたようなので、
あらすじは掴めたかしら…。

*********************

観劇の雑感、ほんの印象程度ですが…。

「道行旅路の花聟」
おかる は菊之助さん。
びっくりするほど祖父梅幸丈に似て見えました。
(少し若い頃の梅幸丈、
私は写真や映像でしか観たことがないけれど。)

勘平は錦之助さん、すっきりと美しい。

鷺坂伴内は、坂東彦三郎襲名が決まった亀三郎さん。
今後、こういった役は
持ち役のひとつになるのではないでしょうか。

いつもだと この舞踊は、昼の部の切りとして
「判官切腹」、「城明渡し」の後に出ることが多いです。
緊張の続いた場面をほぐしてくれる一幕です。

今回は、開幕早々に見ることになり不思議な感じ。
「勘平切腹」のプロローグとして見ると、
二人の不幸な行く末が思われます。

舞台もいつもの公演では、
浅黄幕が振り落とされると
おかる と勘平が寄り添っていますが、
今回は通し上演と言うことを意識してか、
花道から人目を避ける様子で登場しました。

もともとこの幕は原作にはなく、
後に「三段目ー裏門の場」の裏として
作られたものだそうです。
先月の「三段目」を見ていれば、
また違ったふうに見えたかもしれません。