中村橋之助改め 八代目中村芝翫襲名披露
芸術祭十月大歌舞伎

昼の部を観劇してきました。

同時に3人の息子さん、
国生さんは橋之助、
宗生さんは福之助、
宜生さんは歌之助をそれぞれ襲名。


襲名のときに飾られる、絵馬のような飾り。

贈り主の名前が書いてあります。


「初帆上成駒宝船」<ほあげていおう たからぶね>
今回の襲名披露のために作られた、新作舞踊。
息子たち3人の幕です。

前半は松羽目物風の衣装で、ゆったりと踊ります。
後半は、船乗りの心で、
「三社祭」のような衣装を着け、軽快に踊ります。
前半に比べ、お芝居がかった部分もあり楽しい。

最後に3人で力を合わせ、帆を上げると、
成駒屋の祇園守の紋が…。
不覚にも涙があふれそうに。


「女暫」
先代芝翫丈も演じた巴御前を、
今回は孫の七之助さんが堂々と演じました。

幕外の六方の前に、
「祖父(先代芝翫)も、喜んでいる」、と…。
舞台番の松緑さんは、
「お父さん(勘三郎)も、どこかで見ている」、と…。
またまた涙が…。


「お染久松 浮塒鷗」の女猿曳も、
「極付幡随長兵衛」の女房お時も、
いずれも先代芝翫丈の当たり役でした。


先代、先祖の遺徳、偉大さがしのばれる、
前途洋々とした4人の船出を祝う、
温かい公演でした。

開演時は大雨でしたが、
終演時外に出ると、
雨は大分前に上がった様子でした。