家の庭先にある、
父の残した「さつき」の植木鉢。

先日、その「さつき」の根元に
白い、ふわふわしたものが…
しかもたくさん…。

近付いて見てみると、何と、
白いすみれの花が
こぼれるように咲いていました。


この白いすみれ、ずっと以前に
私が園芸店で買ってきた鉢植えの
子孫のようです。

鉢植えの株は
何年かすると枯れてしまい、
しかし、花壇にこぼれた種が
花を咲かせていたことは知っていました。

その花壇のすみれも
見かけないと思っていた今年、
こんな思いがけない所で咲いていました。

…思うに、すみれは除草や農薬など
人の手に掛かると、
たちまち姿を消してしまうようです。
公園などでも「昨年は咲いていたのに…」
ということが、よくありました。


「さつき」の根元のすみれは丁寧に抜いて、
植木鉢やプランター、花壇の隅にも植えました。


この白いすみれは、
父からの、もっと庭の手入れをせよとの
伝言のように思えてきました。