今日は千穐楽の国立劇場へ。



「東海道四谷怪談」の通し上演。

いつもの上演とは異なる構成、
話題性のある公演のためか、
チケットが取りにくかったです。
ほぼ満席のようでした。

座席は1階の上手でした。


忠臣蔵を意識した上演のため、
壁にはこのような、
討ち入りの意匠が描かれています。


はじめに、「足利館門前の場」として
今回新たに創作された場面が出ます。

鶴屋南北(染五郎さん)が花道からせり上がり、
松の廊下事件を語ります。

この場面と大詰の討ち入りの場面によって、
四谷怪談の悲哀が額縁の中の絵のように
浮き上がります。

市川染五郎さんはお岩さま、小仏小平、佐藤与茂七、
大星由良之助、鶴屋南北の5役。

どの役もよかったのですが、
討ち入りの大星由良之助は、
以前よりも、立派でそれらしく見えました。




今日は国立劇場だけでなく、歌舞伎座や南座も
千穐楽だそうです。