関東地方は今朝がた梅雨入りしたようです。
朝は激しい雨、午前中には雨はやみましたが、一日曇り空。
夕方のほんのひととき、素敵な夕日が見られました。

だんだん色づいて…

燃えるような色合いになりました。
梅雨にちなんで、「傘づくし」です。
歌舞伎の台詞や日本舞踊の歌詞には、
よく「○づくし」というのがあります。
ほとんど言葉遊びですが、その言葉によって
台詞や歌詞が二重、三重の意味を持つようになります。
「傘づくし」は、『梅雨小袖昔八丈ー髪結新三』での台詞や
舞踊『汐汲』、『鷺娘』の中にあります。
中でも私が好きな、『汐汲』の「傘づくし」です。
*********************
濡れによる身は 傘さして御座んせ
人目せき笠 いつ会お傘と
ほんに指折りその日柄傘
待つに長柄の辛気らし
気を紅葉傘
白張りの殿御に 操立て傘の
相合傘の末かけて
誓文真実 つま折傘と言われたら
思いも開く花傘 しおらしや
* * * * * * * * * *
・目関笠・・・ 深い編笠、目のにあたる位置に隙間があり、
外の様子をうかがうことができる
・青傘・・・紺色の紙で張った傘
・日唐傘・・・貴人に差しかける、柄の長い傘
・長柄・・・これも、貴人に差しかけるため柄を長くした傘
・紅葉傘・・・中央が青、周囲が白い傘
紅葉の描かれた傘ではないようです
・白張り・・・白い紙を張ったままの傘
・立傘・・・長柄の大きな傘、袋に入れて大名行列に用いた
・相合傘・・・言葉どおりです
・妻折傘・・・傘の骨の先を内側に折り、人に当たらないようにした傘
貴人に差しかけたり、茶席で用いたりする
・花傘・・・言葉どおり、花で飾った傘ということのようです
*********************
『汐汲』はどちらかというと、しっとりとした曲調ですが、
この「傘づくし」の部分は三蓋傘という三段の傘を持ち、華やかに踊ります。
まだ前名児太郎時代に、
中村福助さんが納涼歌舞伎で踊ったのが目に残っています。
現・児太郎さんにはぜひ近いうちに踊ってほしいです。
朝は激しい雨、午前中には雨はやみましたが、一日曇り空。
夕方のほんのひととき、素敵な夕日が見られました。

だんだん色づいて…

燃えるような色合いになりました。
梅雨にちなんで、「傘づくし」です。
歌舞伎の台詞や日本舞踊の歌詞には、
よく「○づくし」というのがあります。
ほとんど言葉遊びですが、その言葉によって
台詞や歌詞が二重、三重の意味を持つようになります。
「傘づくし」は、『梅雨小袖昔八丈ー髪結新三』での台詞や
舞踊『汐汲』、『鷺娘』の中にあります。
中でも私が好きな、『汐汲』の「傘づくし」です。
*********************
濡れによる身は 傘さして御座んせ
人目せき笠 いつ会お傘と
ほんに指折りその日柄傘
待つに長柄の辛気らし
気を紅葉傘
白張りの殿御に 操立て傘の
相合傘の末かけて
誓文真実 つま折傘と言われたら
思いも開く花傘 しおらしや
* * * * * * * * * *
・目関笠・・・ 深い編笠、目のにあたる位置に隙間があり、
外の様子をうかがうことができる
・青傘・・・紺色の紙で張った傘
・日唐傘・・・貴人に差しかける、柄の長い傘
・長柄・・・これも、貴人に差しかけるため柄を長くした傘
・紅葉傘・・・中央が青、周囲が白い傘
紅葉の描かれた傘ではないようです
・白張り・・・白い紙を張ったままの傘
・立傘・・・長柄の大きな傘、袋に入れて大名行列に用いた
・相合傘・・・言葉どおりです
・妻折傘・・・傘の骨の先を内側に折り、人に当たらないようにした傘
貴人に差しかけたり、茶席で用いたりする
・花傘・・・言葉どおり、花で飾った傘ということのようです
*********************
『汐汲』はどちらかというと、しっとりとした曲調ですが、
この「傘づくし」の部分は三蓋傘という三段の傘を持ち、華やかに踊ります。
まだ前名児太郎時代に、
中村福助さんが納涼歌舞伎で踊ったのが目に残っています。
現・児太郎さんにはぜひ近いうちに踊ってほしいです。